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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R6LO (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 虹技株式会社 研究開発活動 (2023年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

KOGI C&Eグループ(当社及び連結子会社)は多様な技術を追求する企業として有用な商品を創出し、この国の産業の礎と未来の発展のために資することを行動指針として日々の研究開発に勤しんでおります。
鋳物関連事業分野では、機能性に優れた鋳鉄材などの材料開発を進める一方で、商品開発ツールとして金属3Dプリンタを活用し、広い分野において貢献できる新たな材料の創造・開発にも取り組んでおります。また当社の高品質な鋳鉄材を産業界に幅広く供するための最新解析技術の開発も実施しております。
他方、機械・環境関連事業分野では省力化・省エネ化などに対応した先進的な機能性素材、機械・環境関連設備の設計及び技術開発を推し進めております。
現在、研究開発活動は当社の開発部員、各事業部の技術スタッフ等で実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に専門的に携わっている人数は準構成員含めて当社グループ全体で48名であります。
当連結会計年度における全社の研究開発費は481百万円であります。なお、研究開発費には、開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が8百万円含まれております。
当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。

1 Casting Field
主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。
開発部では通常の一般鋳鉄材では成し得ない高剛性と高強度を有する低炭素球状黒鉛鋳鉄を開発しました。本開発材は様々な業界紙並びに学会誌等に取り上げられ、昨年5月には日本鋳造協会の技術開発賞を受賞しました。また同年9月には国際フロンティア産業メッセ(於:神戸市)に試作品を出展し、各産業界から注目を集めております。現在、お客様との交流を通して実用化に向けた各種鋳造テストを行いつつ、技術の成熟を図っております。
また金属3Dプリンタを活用した高機能・高付加価値材料の創製に取り組んでおります。その過程においては産学官連携プロジェクト「ひょうごメタルベルトコンソーシアム」に2019年から委員として参画し、関連大学や企業との交流を積極的に推し進め、研究開発の質的な向上を図っております。
解析の分野においてはお客様の設計仕様を踏まえつつ、より質の高い鋳物製品を提供するため、流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。一方ではそれら解析ソフトの機能を応用し、鋳造にて発生する欠陥の予測技術の開発にも着手しております。本技術は鋳造方案、条件及び鋳造欠陥情報を機械学習させることで種々の製品における鋳造欠陥予防措置が可能となります。今後はさらに技術を醸成することで、鋳物製品の品質確度の向上を図ってまいります。さらに幅広い鋳造プロセスに対応した最新の鋳造解析ソフトの適用も事業部門と共に進めております。
事業部門において連続鋳造鋳鉄棒については大型材の品種拡大や品質の維持向上を図ることによって主力商品群のラインナップが充足化し、ゆるぎない業界随一のシェアのさらなる向上と売上拡大に貢献しております。
大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに錬成し、高難度の鋳物を製造しております。また高い品質を要求される量産鋳物の製造にも積極的に取り組んでおり、今後は更なる用途拡大を進めてまいります。
圧延ロール関連商品についてはこれまで国内の製鋼メーカーに納入し、お客様から高評価をいただいております。さらに他社ロールメーカーの事業撤退を受け、熟練した技術を元に形鋼やその他向けに質の高いロールを製造しており、売上拡充の一役を担っております。
また公共関連商品においては安全性及びセキュリティ性能を向上させた自社型マンホールや解析によって強度を担保した電線共同溝(CCボックス)用鋳鉄蓋さらにはその技術を応用した量産型鋳鉄製グレーチングの開発も進めており、売上の拡大にも貢献しています。また景観商品としては伝統的な街並みの景観を損なわない鋳鉄蓋の開発も継続的に行っており、様々な地域への展開も進めております。
中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取り組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。
当事業に掛かった研究開発費は426百万円であります。

2 Environment Field・環境エンジニアリング
送風機事業においては当該事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めており、これまでにも様々な送風機を開発し、現在の受注増に寄与しております。さらに低騒音でかつ良好な効率を示す送風機を継続して開発中であり、集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡充を目指しております。
環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって研究開発を進めております。これまでに開発されたストーカ式焼却炉は実際の大型ごみ焼却施設として稼働しており、安定的な燃焼効率や大幅な省エネ効果が得られるなどお客様から高評価を得ています。昨年4月より施工を開始した東京都八丈町のクリーンセンター建設工事は2024年1月の試運転を目指して着々と工事が進んでおります。また他方では沖縄県座間味村のリサイクルセンター建設工事が今年2月に竣工しました。今後も当社の高い環境関連技術の拡充を図りつつ更なる受注の増大に繋げていきます。また送風機器関連技術のノウハウを生かした新たな商品開発や太陽光を利用した機器の開発も進めております。これら技術の早期実用化をさらに推し進め、鋳物事業に次ぐ中核事業となるように人材を含めた技術的リソースの醸成も深めてまいります。
当事業に掛かった研究開発費は38百万円であります。
3 Environment Field・機能材料
機能材料関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで研究開発を実施しております。
主として自動車の摩擦材として使われているメタルファイバーはその材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して様々な用途開発に取り組んでおります。その高い機能性は展示会等においてお客様や産業界に対して広く知られることとなり、好評を得ております。さらに今後需要が見込まれる電磁波シールド材や放熱部材などの分野に向けて開発部と共同で当社オリジナル材料の開発を推進しつつ、ファイバー素材と様々な媒体との複合化技術の開発も進めることで、お客様への提案型のビジネスモデルを展開してまいります。
当事業に掛かった研究開発費は8百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01269] S100R6LO)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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