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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100CP2O

有価証券報告書抜粋 Aホールディングス株式会社 事業の内容 (2017年12月期)


沿革メニュー関係会社の状況

当社グループは、メッセンジャー・プラットフォームとなる「LINE」を基盤とし、その上にゲーム、動画・音楽配信サービス、写真・動画サービス、ニュース等のユーザーの生活に密着した様々なサービスを提供する、LINEビジネス・ポータル事業を展開しております。なお、当社グループはLINEビジネス・ポータル事業の単一セグメントであるため、関連情報として、「コミュニケーション及びコンテンツ」「広告」の2つのサービス分野での区分を行っており、各サービスの内容は以下のとおりです。

コミュニケーション及びコンテンツ

「LINE」によってユーザーは、モバイル端末(スマートフォンやタブレット等)やPCからモバイルネットワークやインターネット・サービスプロバイダー経由で、ユーザー間において無料のインスタントメッセンジャーや音声及びビデオ通話を楽しむことができます。加えて、国内外を問わず携帯及び固定電話への低料金のIP電話サービスを使うことができます。
これらのLINEプラットフォーム上で提供される関連製品・サービスは、次のようなコミュニケーション体験をユーザーに提供します。

・トーク
「LINE」は「友だち」として繋がりたいユーザーを選んで、身近な限られた関係の中でのみ利用するメッセンジャー・サービスを提供しております。ユーザーの携帯電話にある電話帳の情報や、当社データベース上にあるユーザーのLINE ID検索、メールやテキストメッセージによる招待、QRコードの読み取り、また実際に登録したいユーザーが近くにいる場合にはスマートフォン同士を近距離で同時に振ることで新しい友だちを登録することがきます。「LINE」は、主要なモバイルオペレーティングシステムを使用するモバイル端末やPCに無料でダウンロードできます。ユーザーは自身の契約している通信キャリアのデータサービスやインターネットを使い、友だちに1対1のテキストメッセージや音声メッセージを無料で送信することが可能です。またメッセンジャー・サービスを使って画像や動画の送信や、自身の位置情報の共有も可能です。加えて「LINE」はグループチャット機能も搭載しており、そのグループチャットに参加しているユーザーに対するライブストリーミングを提供することもできます。

・スタンプ
ユーザーは「LINE」の利用時に、当社が商標を有するキャラクター(ウサギのコニーやクマのブラウン等)や他社が保有する人気アニメやマンガのキャラクター、実在の芸能人やスポーツ選手を使いアクションや感情を表現したカラフルな「スタンプ」によって、自身の感情を伝えたりテキストメッセージをアレンジしたりすることができます。提供するスタンプの種類やスタンプ数は、各地域の文化の違いやイベントの時期、他社が著作権を有するキャラクターのライセンス契約の取り決め等、様々な要素の影響もあり、地域毎に異なります。当社スタンプのデザインは現地の文化や嗜好に合わせアレンジを行っております。今後も当社グループでは音が出るスタンプや、動くスタンプ、画面全体を使って飛び出すポップアップスタンプ等、表現の幅を広げるための革新的なスタンプの提供に努めて参ります。
さらに、ユーザーがデザイン及び制作し、当社の審査、承認を経たスタンプを「LINE」上で販売することができるLINE Creators Marketを提供しております。2017年6月には、「LINE Creators Studio」というアプリケーションの提供も開始しました。このアプリケーションにより、ユーザーは自らの携帯電話に保存されたデジタル写真やイラストを使用してスタンプを簡単に作成することができます。なお、LINE Creators Marketで販売されたスタンプの売上のうち、決済手数料を控除した後の一部がクリエイターにライセンス料として分配されます。

・タイムライン
当社のタイムラインは、全体公開又は「友だち」登録したユーザー間という限定された人間関係の中で、ユーザーが日々の体験を共有することを可能にしました。ユーザーはプロフィール画面においてテキストやスタンプ、画像や動画の投稿で自己表現し、他のユーザーと共有することができます。それぞれのユーザーのタイムラインには自身の投稿に加え友だちの投稿も表示され、最新の投稿がタイムラインの一番上に表示されます。また、それらの投稿には、ユーザーのプロフィール、一定行数のテキスト、及び投稿された画像又は動画のみが表示されます。ユーザーはどの友だちに自身の投稿を公開し、どのユーザーによる投稿を自身のタイムライン上に表示させるかを設定できます。

・着せかえ
ユーザーは、「LINE」や他社のキャラクターを取りそろえた着せかえを購入しダウンロードすることにより、各々のデバイスに表示される「LINE」メッセンジャー・アプリケーションの見た目をカスタマイズすることができます。着せかえは、起動画面、友だちリスト、チャットルーム、メニューボタンやその他ディスプレイを装飾するために使用されます。さらに、ユーザーは自らがデザイン及び制作し、当社の審査、承認を経た着せかえをLINE Creators Marketにおいて販売できるようになりました。

・無料通話及びLINE Out (VoIP電話)
「LINE」のユーザー同士であれば、国内外問わず無料で音声通話やビデオ通話を楽しめます。
さらに、LINE Outサービスでは低価格のIP通話サービスを提供しており、ユーザーは「LINE」を使い、通話の受信者が利用している通信回線の種類や、受信者がLINEユーザーであるかを問わず、国内外の携帯電話や固定電話との間で通話をすることができます。初期設定費用は不要で、ユーザーは事前にプランを選び料金を払い、通話時間(コールクレジット)を購入します。


「LINE」は当社グループが提供する多様なアプリケーションのプラットフォームとして機能しており、ユーザー
に幅広い娯楽や、便利で双方向的なツールを提供しております。これらのアプリケーションには以下のものが含まれます。


・LINE GAME
当社グループは、主に日本及びその他主要国において、LINEプラットフォーム上で様々なゲームを提供しております。2017年12月末現在、LINEプラットフォーム上で45作品のゲームを提供しており、うち40作品は外部のコンテンツ提供会社により開発されたものとなっております。当社グループが提供するゲームは簡単でソーシャル性の高いものが多く、プラットフォーム上で提供されていないスタンドアローン型ゲームとは異なり、LINE GAMEではユーザーが「LINE」上の「友だち」に、遊んでいるゲームのダウンロードを勧めたり、「友だち」のランキングを見ることができます。これにより、ゲームを通じたユーザー同士のコミュニケーションを促進するという特徴があります。
「LINE」のゲームは全てダウンロードが無料ですが、多くのゲームでは、ゲーム内でユーザーの能力を向上させるためや、ゲームをプレイする回数を増やすためのアイテムの購入、ゲームの有料アップグレードといったオプションが付いております。LINE GAMEにはパズルゲーム、冒険ゲーム、ボードゲーム、ロールプレイングゲーム等が含まれます。
当社グループではユーザーに魅力的な体験を促し、ユーザーの「LINE」全般に対する満足度を高めるために、LINEプラットフォーム上に導入されたゲームの品質管理を行っております。高品質なゲームのラインナップを増やすため、当社は内部開発ゲームの開発能力の強化を継続的に努めております。また、ゲーム開発者への株式投資を含む様々な提携も検討しております。提供しているゲーム作品やゲーム内課金アイテムの価格は、各地域の嗜好や、第三者所有の知的財産に関するライセンス契約等によって地域毎に異なり、またユーザーの好みの変化に合わせるために当社では作品のラインナップを都度見直しております。

また、当社グループは、急速に変化するゲーム業界動向に、より効率的に対処するため、ゲーム開発及びパブリッシング機能の強化を目的として追加投資を開始しております。2017年6月には、ゲーム開発及びパブリッシングを専門とする完全子会社LINE Games Corporationを韓国に設立しました。その後、同年7月に同社はNextFloor Corporation(以下「NextFloor」といいます。)の過半数の株式を取得しております。NextFloorは、「デスティニーチャイルド」や「ドラゴンフライト」といった有力なスマートフォン向けゲームのリリース実績を持つ韓国大手モバイルゲーム開発会社です。 NextFloorは、2017年12月31日現在、10作品のゲームを公開又は開発しております。

・LINE プレイ
当社の子会社であるLINE PLAY Corporationが提供するLINE プレイでは、ゲーム内の仮想空間において、ユーザーがパーツを組み合わせて自身の分身(アバター)をデザインしたり、日記を書いたりすることができます。また、他ユーザーのアバターと日記を交換したり、他ユーザーのアバターがいる部屋を訪問し、同じ興味を持つユーザーとチャットしたりすることが可能です。またコミュニティに属しているメンバーは、他のユーザーと双方向型ゲームを一緒にプレイすることもできます。ユーザーはアプリケーション内ショップでアイテムを購入し、自身のアバターやマイルームを飾ることも可能です。当社の「LINE」メッセンジャー・サービスとは違い、LINE プレイは「友だち」登録していないLINEユーザーとも自由にコミュニケーションができる、オープンなソーシャルネットワークとして設計されております。

・LINE NEWS及びLINE TODAY
LINE NEWSはパーソナライズされたニュースクリッピングサービス・アプリケーションで、エンターテイメント、スポーツ、政治、経済、グルメ、ファッション等のユーザーが最も興味のあるトピックに関連したニュースをリアルタイムで配信します。ユーザーにプッシュ配信でニュースを配信することも可能なため、ユーザーは「LINE」メッセンジャー・アプリケーション上から離れることなく興味のあるニュースや重要なニュースに一日中簡単にアクセスすることができます。また、LINE NEWSは、ユーザーのタイムラインとも連動しており、ユーザーは興味のある記事をタイムライン上で共有したり、友だちに直接メッセージとして送信することで活発な議論を行うことができます。現在、LINE NEWSは日本で、その他主要地域ではLINE TODAYの名称で利用可能です。また、2017年には、「LINE」メッセンジャー・アプリケーションにLINE NEWSとLINE TODAY専用のタブを導入しました。これらのタブは、各サービスの人気を高めるのに貢献しております。

・LINE LIVE及びLINE TV
LINE LIVEは、当社グループが日本国内その他日本以外の主要地域で提供するリアルタイムストリーミング・サービスで、個人配信や著名人・タレント、企業等が提供するコンサートやスポーツイベント等の商業イベントにリアルタイムでアクセスすることができます。台湾やタイでは、LINE TVというオンデマンドビデオ配信サービスを展開しており、ユーザーは多様なチャンネルで配信される現地のコンテンツの視聴ができます。

・LINE マンガ
LINEマンガはオンライン・コミックストアで、ユーザーは25万点以上の漫画から好きなものを購入、ダウンロードし、モバイル端末上で読書をしたり、本棚機能を使って購入品を整理したりすることができます。また、友だちに漫画を勧めたり、お勧めしたい漫画へのリンクをタイムライン上でシェアしたりすることも可能です。

・LINE MUSIC
LINE MUSICはオンデマンド音楽配信サービスです。ユーザーはカタログの中から楽曲を購入したり、ストリーミング再生で聞いたりできる他、好きな楽曲を集めてプレイリストを作成したり、楽曲やプレイリストを、トークを通じて直接友だちに送ったり、タイムライン上でストリーミング配信し友だちと共有したりすることもできます。

・その他のコンテンツ
当社グループは、ユーザー体験を高めるために様々なアプリケーションを提供しており、これらのアプリケーションには、LINE 占い(占いサービス)、LINE Blog(有名人とそのファンの間の交流を促進するようにデザインされたブログサービス)等があります。


・LINE FRIENDS
当社グループでは、主にLINEブランドのプロモーションや、ユーザーへの訴求と一層のユーザー基盤拡大を目的として、ウサギのコニーやクマのブラウン等自社制作したLINEキャラクターを使ったキャラクター・マーケティングを行っております。「LINE」のキャラクターは当初、キャラクターが登場するスタンプやLINE GAMEを通じて、人気を得てきましたが、近年は、ぬいぐるみやアクションフィギュア、文房具、洋服、食器、限定のコラボレーション商品等のLINE公式グッズとして韓国、中国、日本、台湾、香港及び米国で展開するLINE FRIENDS STOREで販売されております。また、公式グッズはオンラインストアでも購入可能です。
当社グループでは生産及び販売のため、当社が知的財産権を保有するLINEキャラクターについて第三者とライセンス契約を締結しております。

・LINE Pay
当社グループは、LINEユーザーが利用できる決済方法の選択肢を多様化する取組みの一環として、2014年12月にモバイル決済サービス・アプリケーションLINE Payをリリースしました。ユーザーはLINE Payに自身のクレジットカード情報を登録する等により、通信キャリアを問わずLINE STOREやその他の提携店舗でモバイル決済を行うことができます。地域によっては、自身の銀行口座を登録することでユーザー間での送金や、銀行口座からの現金の引き出しを行うことができる他、コンビニエンスストア、ATM等からLINE Payへのチャージ(入金)が可能です。
当社グループでは、日本、台湾、タイの現地企業との提携等を通じ、ユーザー利便性のさらなる向上に努めております。

・Clova WAVE及びClova Friends
当社グループは、2017年3月にAIアシスタント「Clova」を発表し、2017年10月には日本でClova WAVEの販売を開始しました。これは当社初となるClova搭載スマートスピーカーであり、ユーザーとAIアシスタントとのやりとりの中心としての役割を果たすものです。また、2017年12月には、LINEのキャラクターをモチーフにしたClova Friendsを発売しております。
これらの製品を使って、ユーザーはClovaと自然に会話し、天気予報やニュースへアクセスしたり、音楽再生、「LINE」の音声読み上げと送信、赤外線による照明操作をしたりすることができます。また、当社グループだけでなく、外部の提携企業によって提供される幅広い製品やサービスもClovaを通じて利用することが可能です。

・LINEモバイル
当社は、2016年9月、当社完全子会社であるLINEモバイル株式会社(以下「LINEモバイル」といいます。)を通じて、仮想移動体通信事業者(MVNO)として事業を開始いたしました。モバイル通信サービスを提供する外部の電気通信事業者の通信回線を利用して、日本において手頃な価格でモバイル通信サービスを提供することを目的としています。2016年11月からはECサイト「Amazon.co.jp」にて、2017年3月からは一部の家電量販店にてSIMカードの販売を開始しました。
また、MVNO事業のさらなる拡大を目的として、2018年3月にソフトバンク株式会社と資本業務提携契約を締結いたしました。その結果、当社のLINE モバイルに対する持分割合は49.0%となり、LINEモバイルは連結子会社から持分法適用会社に異動する予定です。

・LINEバイト
LINEバイトは、パーソルキャリア株式会社との合弁会社であり、当社が株式の49%を保有するAUBE株式会社によって提供されるアルバイト・求人情報サービスです。 アルバイトを希望するユーザーとパートタイマーを探している会社とをつなぐことを目指しています。

・LINEショッピング
LINEショッピングは、「LINE」メッセンジャー・アプリケーションを入り口として、日本の大手オンライン小売業者と連携して運営される総合オンラインショッピングです。ユーザーは、LINEショッピングを通じて、各参加小売業者のウェブサイトで購入できる商品を一貫性のある形式で比較し、該当する小売業者のウェブサイトから直接商品を購入することができます。
LINEショッピングでは、ファッション、スポーツ用品、インテリア、電化製品、化粧品、雑貨など幅広い商品が提供されており、ユーザーがLINEショッピングを経由して商品を購入すると、その購入価格の一部をLINEポイントとして還元を受けます。LINEポイントは、当社のプラットフォーム上で提供されるスタンプやその他の商品サービスの決済手段として利用でき、当社は、LINEショッピングを経由した売上の一部を手数料として受け取ります。
・LINEデリマ
LINEデリマは、「LINE」メッセンジャー・アプリケーションを通じて、幅広いメニューの中から注文できる便利な出前サービスです。当社は、日本有数の宅配ポータルサイト「出前館」を展開する、夢の街創造委員会株式会社と提携してLINEデリマを運営しています。なお、当社は同社の発行済み株式の20.0%を保有しております。

・LINE ポイント
LINE Payの利用を促進するため、LINEポイントを開始しました。ユーザーはLINE ポイントで貯めたポイントをLINE Payの残高に追加したり、LINE STOREやLINE FRIENDSオンラインストアで使用したりすることができます。さらに、ポイントをLINEコインに交換することで、カフェやコンビニエンスストア等で使える引換券に交換したりすることもできます。
1回のLINE Pay カード又はLINEショッピングでの決済につき利用金額の数%分のLINEポイントが貯まります。また、LINE ポイント広告上で広告主から提供されるLINE ポイントを貯めることもできます。

広告
「LINE」では、様々な広告主が当社のユーザー基盤を活用し、自社ブランド、製品及びサービスのプロモーショ
ン、知名度の向上、対象顧客をより適切に絞った効率的なアプローチ、広告メッセージの強化を可能にする双方向で
の広告商品を提供しております。広告主は申し込む際に、一つ又は複数の広告商品やサービスをセットにしたパッケ
ージにするかを選択することが可能です。当社グループでは広告主を支援する専門の営業スタッフを有しており、ま
た当社の直接営業活動を補完するために外部の広告代理店を活用しております。広告及びプロモーション・メッセー
ジは、「LINE」のメッセンジャー・アプリケーションを通じてユーザーのスマートフォン画面にリアルタイムで送信
されるため、ユーザーに即時に伝えることができます。
さらに、よりターゲットを絞った広告配信を可能にするため、2016年には広告主が広告掲載面を入札できる広告システムの提供を開始しました。
広告サービスからの収益は、主に以下のもので構成されております。


当社グループは、広告主が「LINE」上で直接ユーザーとコミュニケーションがとれる様々な広告サービスを提供しております。メッセンジャー型広告には以下のものが含まれます。

・LINE 公式アカウント
LINE 公式アカウントでは、企業や芸能人等の広告主がLINEアカウントを作成し、当該アカウントを「LINE」上で「友だち」として登録したユーザーに直接メッセージを送信することができます。ユーザーにより公式アカウントが「友だち」に登録されると、アカウント所有者は「LINE」メッセンジャー・アプリケーションの「友だちリスト」上でそれを確認でき、メッセージを送信した時には他の「友だち」からのメッセージ同様、スマートフォンのプッシュ通知機能によって即座にユーザーに通知されます。LINE 公式アカウントを使用することで、企業は自社の事業や製品、サービスに興味のある世界中のユーザーに製品やサービスの最新情報を届けてアピールしたり、クーポンやセール情報を発信したりすることも可能になります。
芸能人も、自身の公式アカウントを通じてファンと繋がることで、自身の近況や、最新の出演映画やCDアルバム等の宣伝ができます。
公式アカウントを利用する広告主は初回契約時に、ユーザーへの送信メッセージ数やタイムラインへの投稿数に応じ、契約期間毎に設定された月額費用を支払います。契約更新後の月額費用は、当該公式アカウントを「友だち」として登録したユーザー数に応じて設定されております。

・LINE スポンサードスタンプ
広告主はブランドや製品、サービスのプロモーションの一環として、ユーザーにLINE スポンサードスタンプを提供することができます。当社は広告主と協力し、広告主が知的財産権を所有するキャラクター等を用いてデザインしたスタンプを販売しております。LINE スポンサードスタンプは世界中で利用できるサービスであり、スタンプの掲載期間は通常4週間となっております。広告主を「LINE」上で「友だち」に登録することにより、ユーザーはスタンプを無料でダウンロードできます。当社は、広告主によるLINE スポンサードスタンプの広告料金とスタンプのデザイン料金を受領します。また、広告主は、LINE スポンサードスタンプにLINE ダイレクトスタンプ(広告主が「LINE」を通じてユーザーを招待することができる)といった特徴を加えることができます。
また、広告主はさらに追加料金を払うことにより、LINE内のスタンプショップに広告を出すことができます。
さらに、広告主の所有するキャラクターをテーマ化し、着せかえを無料で配布するLINEスポンサード着せかえも提供しております。

・LINE ポイント広告(旧LINE フリーコイン)
ユーザーは、特定のアプリケーションをダウンロードしたり、広告主が作成した特定のビデオCMを視聴したり、特定の公式アカウントを「友だち」に追加することで、無料でLINEポイントが貰えます。当社は、ユーザーの特定アクション1件毎に、固定額を広告主に請求し、収入を得ております。
なお、LINEフリーコインは、2016年4月25日を以て全てLINEポイントに移行されました。

・LINE@
LINE@は、中小法人及び個人向けの広告サービスであり、広告主は、LINE@に自分の公式アカウントを作ることで、当該LINE@アカウントを「友だち」としている他のユーザーにメッセージを送る、ユーザーのタイムラインにメッセージを投稿する、LINE@トーク上でユーザーからの質問を受け回答する等ができます。月額料金を支払うことで、LINE@アカウントを持つ広告主は、毎月より多くのメッセージを送れるようになる他、外部リンクを含む画像を用いたメッセージを送ることができるようになります。

・LINE ビジネスコネクト、カスタマーコネクト
LINE ビジネスコネクトは、インターフェイスやウィジェットを作成するためのアプリケーション(API: Application Program Interface)を当社グループの顧客企業に提供し、当該企業はLINEのプラットフォーム上で、販売プラットフォーム、広告ツール、顧客との関係構築の手段等のカスタマイズしたアプリケーションを作成することが可能となります。これにより一方通行ではなく、双方向のメッセージ配信が可能となります。
また、LINEプラットフォームを使用してカスタマーサポートに関する様々なソリューションを顧客企業に提供するカスタマーコネクトも提供しています。

・LINE SP Solutions
LINE SP Solutionsは、「LINE」メッセンジャー・アプリケーションやその他のLINE関連サービスを活用して、店頭オペレーションの軽減やキャンペーン参加の促進、購買行動の把握といった小売業における店頭販促の支援ツールを提供するサービスです。


当社グループは、広告主がリアルタイムでタイムラインやLINE NEWS、LINE TODAY、LINEマンガ、LINE Blogといった様々なサービス上の広告掲載面を入札できるパフォーマンス型広告を提供しております。広告主は、当社グループが有するユーザー基盤やユーザーデータを活用することで、ユーザーの属性に適した広告の提供が可能になり、より多くのLINEユーザーに効果的に広告を配信することができます。例えば、広告主はLINE上での広告掲載によってどれだけのユーザーが広告主のウェブサイトを訪れたかを確認することができるため、広告効果の分析、改善が可能になります。ターゲティングの精度は今後ユーザーのデータがより多く集積することで向上することが見込まれます。
パフォーマンス型広告は、CPM(Cost Per Mille: 表示1,000回当たりの広告単価)やCPC(Cost Per Click: クリック1回当たりの料金)に基づき入札されます。例えば、画像広告は通常CPCに基づいて入札されるのに対し、動画広告は通常CPMに基づいて入札されます。
広告は広告主が設定した最大入札単価や、LINEプラットフォーム上でのユーザー行動や利用頻度等の分析を含む様々な要素の組み合わせに基づいて表示されます。これにより、ユーザーの興味に最も関連性が高い広告を表示することが可能になり、広告主は、ユーザーのサービス利便性を損なう事なく、効果的に広告を掲載することが可能になります。
広告主は表示回数(インプレッション)やクリックされた回数(クリックスルー)に対して広告料を支払います。また、広告主は表示されるインプレッションの最大数を指定することも可能です。
パフォーマンス型広告には以下のものが含まれます。
・LINEタイムライン広告
当社グループの広告主は、ユーザーのタイムライン上に広告を投稿することができます。当該広告は、外部の企業ウェブサイトへのリンク、ダウンロードの促進、ビデオ動画を使用するブランドキャンペーンを含みます。動画広告の場合、ユーザーがタイムラインを開き当該広告が表示されると自動で再生されます。また、ユーザーがタイムラインを開く際に最初に目に入る広告面を確保できるファーストビューと、ユーザーをより効果的にターゲティングできるリエンゲージメントサービスも提供しています。

・LINE NEWS広告、LINE TODAY広告
広告主はLINE NEWS内に設けられた広告掲載面に広告を掲載できます。
当該広告には外部の企業ウェブサイトへのリンク、アプリケーションのダウンロードの促進、ブランドキャンペーン等が含まれます。


LINEプラットフォームでの広告に加え、当社で運営する以下のポータルサイトにおいて広告サービスを行ってお
ります。

・livedoor
livedoorは幅広いニュースソースから情報を収集し、検索サービス、ニュース、気象情報、エンターテイメントコンテンツやブログサービス等の関連サービスを提供する総合ポータルサイトです。livedoorは日本国内において最大級のブログサービスプロバイダーです。

・NAVER まとめ
当社グループは一般のユーザーが特定のテーマに沿った画像やリンク、動画等を組み合わせたウェブページを作成できる「まとめ」と呼ばれるキュレーション・サービスを日本で提供しております。ここでは様々な情報元から収集された情報が、特定テーマに対する作成者の個人的な視点や体験を加味した形で整理され、読者に提供されます。

当社ではこれらポータルサイトやモバイルアプリケーションの広告スペースを、GoogleやYahoo! Japan等の広告
ネットワークや他の広告代理店を通じて販売しております。また、広告スペースを広告主に直接販売する場合もあ
ります。


当社では、幅広い手段でLINEプラットフォームを活用するユーザーや広告主から収益を得ております。当社グル
ープの収益は、主にLINEプラットフォーム、ポータルサイトでのゲーム、スタンプ及び広告サービスによるもので
す。収益の内訳については、第2 事業の状況 2〔生産、受注及び販売の状況〕をご参照ください。

本書提出日現在、当社はNAVERの連結子会社であり、同社は、2017年12月末時点で当社株式の73.4%(潜在株式を除く。)を保有する親会社となっております。同社グループは、インターネット関連事業を営んでおり、当社グループと同社グループとの人的関係、取引関係及び資本的関係については、第2 事業の状況 4〔事業等のリスク〕(18)をご参照ください。


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(注)1.「LINE」「livedoor」「NAVERまとめ」はLINEビジネス・ポータル事業に含まれております。
2.決済代行業者には、外部の決済代行者のほか、当社グループのLINE Pay株式会社を含んでおります。
3.アドネットワークとは、広告媒体のWebサイトを多数集めて「広告配信ネットワーク」を形成し、その多数のWebサイト上で広告を配信する広告配信手法であり、アドネットワーク業者は、広告受注、掲載の手続きを担っております。
4.広告主には個人事業主を含んでおります。
5.NAVERのウェブポータルを経由した広告サービスと交換にLINEプラットフォームを経由した広告サービス及び「LINE」のキャラクターを使用する権利を交換する契約を締結しております。
6.当該兄弟会社は、当社グループにITインフラサービス及び関連する開発サービスを提供しております。


MAU“Monthly Active Users”の略称で、その特定の月において、モバイル端末から1回以上LINE若しくはLINE GAMEを起動したユーザーアカウント数、又はPCやモバイル端末からLINE若しくはLINEを基盤としたその他関連アプリケーションを起動し、メッセージを送信したユーザーアカウント数。
MPU“Monthly Paying Users”の略称で、その特定の月において、PC若しくはモバイル端末からLINEのスタンプ、着せかえ若しくはLINE Outの支払を行ったユーザーアカウント数、又はPC若しくはモバイル端末からLINE GAMEアプリケーション内で支払いを行ったユーザーアカウント数。
メッセンジャーインターネットでつながっている相手先に対して、簡単にメッセージを送る仕組み。相手が今、インターネットにつながっているかどうかが容易に判る機能や、アプリケーションによってはテレビ電話や音声通話の機能等もあり、電子メールとは異なる。
プラットフォームアプリケーションが動作するための土台や環境。
キュレーションインターネット上の情報を収集し、まとめること。又は収集した情報を分類・つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有すること。
MVNO“Mobile Virtual Network Operator”の略称で、他社の提供する移動通信サービスを利用又は接続して、移動通信サービスを提供する電気通信事業者のこと。当該移動通信サービスに係る無線局を自ら開設しておらず、かつ、運用をしていない者。
インプレッションインターネット広告の広告効果を計る指標の一つであり、広告の掲載(露出)回数を表す。
CPM“Cost Per Mille”の略称で、インターネット広告の単価の一つ。広告表示1,000回当たりの料金(1,000インプレッション当たりの広告単価)を表す。
CPC“Cost Per Click”の略称でインターネット広告の掲載料金の一つ。掲載広告が1回クリックされる当たりの料金を表す。
クリックスルーインターネット広告の広告効果を計る指標の一つであり、広告がクリックされた回数を表す。

沿革関係会社の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E31238] S100CP2O)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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