ビジュアル(比例縮尺)財務諸表ノートシェア 財務諸表ノートシェア

シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア
財務諸表ノートを作成しましょう
このノートでは、1ページで6つまでの財務諸表を比較できます。また、ノートをシェアすることで、教えたり教わったりすることが可能になり、会計をもっと楽しく学べます。

2019年6月25日 公開

ますますやばい、ジャパンディスプレイ [著者ID: 10] 

数年前から、経営状態が悪いと報道があって、以前も比例縮尺を見たわけであるが、2019年3月期の有価証券報告書を見て、その悪化が止まっていなかった。
それどころか、比例縮尺を見ると、一発で、危機的状況にあるところまで来ているのが読み取れる。

【参考】2017年のノート
https://donburi.accountant/publish/?display=141

貸借対照表(日本基準・連結)
EDINET閲覧(提出)サイトをもとにシーフル株式会社が作成したものです

損益計算書(日本基準・連結)
EDINET閲覧(提出)サイトをもとにシーフル株式会社が作成したものです

キャッシュフロー計算書(日本基準・連結)
EDINET閲覧(提出)サイトをもとにシーフル株式会社が作成したものです

2016年3月期以降、一兆円近くあった売上が毎年平均して1,000億円減少し、現在は、6,300億円ほどに落ち込み。

営業キャッシュフローがマイナス。

買掛債務が、現金と売上債権の合計額を上回る。

棚卸資産が、2018年⇒2019年で、580億円から710億円に増加。

純資産が、急激に減少し、債務超過寸前。

有価証券報告書で、どんな経営状態なのか詳細を見るのが怖くなるほど悪い。


冒頭のノートで紹介した2017年5月の日経の記事で厳しい指摘を受けていた。
『設立以降、FCFを一度も黒字化できずに混乱続きのJDIに、顧客が求める「本当の技術力」があると言い切れるのだろうか。同社設立から5年。経産省、革新機構が、この疑問に真っ正面から向き合うべき時にきている。』


2019年6月25日現在で、株価は、60円。

これが、今出ている結果である。


【新聞記事】
JDI支援、続く混乱 台湾2社が離脱 (日本経済新聞 2019年6月25日)
JDI支援、台湾金融大手が撤退=企業連合崩壊、中国ファンド焦点 (時事通信 2019年6月25日)
JDI支援、残る台湾1社も離脱を通知 393億円不足 (朝日新聞 2019年6月25日)
JDI、台中3社の金融支援「現時点で決定通知なし」 (日本経済新聞 2019年6月14日)
ジャパンディスプレイ、3期連続赤字 守るべき技術は (日本経済新聞 2017年5月10日)

【そのほかの記事】
日の丸液晶JDIを沈めた「稚拙な財務」と「銀行の見限り」 (ダイヤモンドオンライン)
債務超過寸前のJDI、台中連合の支援延期で迫る危機再燃 (ダイヤモンドオンライン)