ますますやばい、ジャパンディスプレイ [著者ID: 10]
それどころか、比例縮尺を見ると、一発で、危機的状況にあるところまで来ているのが読み取れる。
【参考】2017年のノート
https://donburi.accountant/publish/?display=141
2016年3月期以降、一兆円近くあった売上が毎年平均して1,000億円減少し、現在は、6,300億円ほどに落ち込み。
営業キャッシュフローがマイナス。
買掛債務が、現金と売上債権の合計額を上回る。
棚卸資産が、2018年⇒2019年で、580億円から710億円に増加。
純資産が、急激に減少し、債務超過寸前。
有価証券報告書で、どんな経営状態なのか詳細を見るのが怖くなるほど悪い。
冒頭のノートで紹介した2017年5月の日経の記事で厳しい指摘を受けていた。
『設立以降、FCFを一度も黒字化できずに混乱続きのJDIに、顧客が求める「本当の技術力」があると言い切れるのだろうか。同社設立から5年。経産省、革新機構が、この疑問に真っ正面から向き合うべき時にきている。』
2019年6月25日現在で、株価は、60円。
これが、今出ている結果である。
【新聞記事】
JDI支援、続く混乱 台湾2社が離脱 (日本経済新聞 2019年6月25日)
JDI支援、台湾金融大手が撤退=企業連合崩壊、中国ファンド焦点 (時事通信 2019年6月25日)
JDI支援、残る台湾1社も離脱を通知 393億円不足 (朝日新聞 2019年6月25日)
JDI、台中3社の金融支援「現時点で決定通知なし」 (日本経済新聞 2019年6月14日)
ジャパンディスプレイ、3期連続赤字 守るべき技術は (日本経済新聞 2017年5月10日)
【そのほかの記事】
日の丸液晶JDIを沈めた「稚拙な財務」と「銀行の見限り」 (ダイヤモンドオンライン)
債務超過寸前のJDI、台中連合の支援延期で迫る危機再燃 (ダイヤモンドオンライン)