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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AJ92

有価証券報告書抜粋 パナホーム株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループでは、パナソニックグループの住宅会社としてスマートで豊かなくらしをご提供し、“くらし価値”を生み出す「住生活産業」へ向けた住まいづくりを基本的な考え方とし、魅力ある商品開発に注力しました。
研究開発活動は当社「住宅・技術研究所」で行っており、耐久性、新素材、居住環境、空気環境、技術企画・構造・構法、知財推進の各研究室を設けて、長期的な視野にたった基礎技術から応用技術まで幅広い研究開発を進めております。また、実大住宅の入る環境試験棟(住宅試験センター)を有し、住宅全体としての快適性および耐久性の追求を行っております。
特にパナソニックグループ各社の研究開発部門と密接な技術交流および共同開発を行い、新技術のいち早い導入を目指して開発を進めております。
これら研究開発活動で得られた知見をもとに、先行実験住宅で体感展示を行い実用性の評価を実施し、商品開発部門と連携して時勢に適合した商品化を行っております。
当連結会計年度の研究活動の概況と成果は次のとおりであり、研究開発費の総額は、13億6千2百万円であります。

(1)住宅研究
耐久性研究室では、資産価値の維持向上をねらいとし、住宅の長寿命化およびストックの流通促進に向け、住宅の耐久性評価、防錆技術・防汚技術の評価研究および住宅診断技術の開発を担当しております。新素材研究室では、資産価値の高い住宅に向けた素材の研究開発に取り組んでおります。また、住宅部材の信頼性評価として、環境試験棟(住宅試験センター)の実大住宅評価試験も担当しております。
居住環境研究室では、健康で快適な居住環境の実現に向けた研究開発に、空気環境研究室では、高効率で健康的な換気システムや屋内の空気浄化技術等の研究開発に取り組んでおります。技術企画・構造・構法研究室では、耐震性の高い構造の研究や新規技術の調査・企画に関する研究等に取り組んでおります。また、知財推進室では、特許出願の推進による強み技術の創出支援、ならびに保有権利(特許・意匠・商標)の維持管理に取り組んでおります。
研究実施にあたっては、当社の実住宅や実大住宅試験センター、種々の計算ツールを活用するほか、国の機関との共同研究テーマにも取り組み、研究レベルと研究効率の向上を図っております。
なお、対外的活動として、日本建築学会、空気調和・衛生工学会、自立循環型住宅開発委員会、日本健康住宅協会、スマートウェルネス住宅研究開発コンソーシアム等に参画し、活動を行っております。

(2)商品開発
当連結会計年度に開発または強化した主な商品は、次のとおりであります。
① 戸建住宅では、50歳代富裕層に向けて、パナホームの最上位となる邸宅モデル、CASART『こだわりの邸宅』を2016年4月に発売しました。くらしにこだわるこの層に対し、創業以来培ったくらしのノウハウとパナソニックの先進技術で上質なくらしを提案することにより、富裕層への一層の取組み強化を図りました。また、30歳代を中心とするボリューム層に対してCASART『Share Days(シェアデイズ)』を2016年7月に発売しました。この世代が求める居心地の良さを高めたインテリア提案と、実際に共働き家庭へのくらし調査から得られた家事の効率化や子育て提案を支援する機能性を備えた高付加価値住宅の展開を行いました。環境問題に対する企業姿勢として、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)に対応した「ゼロエコ」の取り組みに注力し、さらに、室内空気の揮発性有機化合物(VOC)の濃度を国際的な基準値以下に低減することにより、世界で初めて「住宅向けグリーンガード認証」(認証機関:UL Inc.)を取得しました。

② 3階建から9階建の多層階住宅では、「都市で暮らす女性と家族がときめく3階建て住宅」をコンセプトテーマに『Vieuno3s(ビューノスリーエス)』を2016年4月に発売し、ボリュームのある3階建市場のシェアアップを図りました。また、工業化住宅の強みである「高品質・短工期・安定価格」をベースに、9階建まで対応可能な新架構体をラインアップし、工業化住宅最多層の9階建『Vieuno9(ビューノナイン)』を2017年1月に発売しました。9階建まで対応する新架構体の開発により商品シリーズ全体の空間対応力をさらに向上させ、1階は店舗・事務所用途に適した4メートルの天井高やより広い柱間隔(最大10.8メートル)を実現しました。狭小地敷地向けには無足場工法を進化させ、施工性の向上を図りました。さらにデザイン性・質感も高めることで、魅力ある空間づくりに注力しました。同商品をおもに都市部の防火地域向けに提案し、都市部における多層階住宅の市場拡大に努めました。

③ 賃貸集合住宅では、3階建賃貸住宅の商品強化に取り組み、1時間準耐火建築物の『Le‐stagemaison FICASA3(レステージメゾン フィカーサスリー)』を2016年4月に発売しました。上階からの床衝撃音を低減する「床遮音複合システムQON-50Ⅲ」を標準採用し、入居者に快適な居住空間を提供しました。さらに、共用部の廊下階段を建物内部に取り込んだ「屋内共用スタイル」を展開し、防犯性、メンテナンス性、敷地対応力の向上を図りました。サービス付き高齢者向け住宅では、大阪市立大学との共同研究「高齢者向け住宅の環境の違いが入居者の生活動作に及ぼす影響」を研究成果として冊子にまとめ、各種セミナー等で、医療・介護関係者、高齢者向け賃貸オーナー様など、多くの皆様にご覧いただきました。また、土地オーナー様や運営事業者様への設計提案を通じて、研究成果を盛り込んだ「ご入居される高齢者がその人らしい生活を続けやすい住まい」の訴求に努めました。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00624] S100AJ92)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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