株式会社　ヨータイ 業績等の概要 (2015年3月期)

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国の経済情勢は、政府ならびに日銀による財政政策・金融緩和を背景に大企業を中心に企業収益や雇用・所得環境が改善し、円安、原油価格の下落及び株価の堅調な推移も追い風となって回復の動きが見られました。しかし、昨年4月に実施された消費増税や急激な為替変動の影響により、全体的にはやや足踏みを感じさせる状況で推移しました。
一方、世界経済は、米国においては、民間需要を中心に順調な拡大基調が続きましたが、中国経済の減速や欧州金融市場の混乱もあり、依然として本格的な回復には至っておりません。また、アジア・新興国も経済成長が鈍化、一部地域における地政学的リスク等もあり、不透明な状況が続きました。
このような状況のなか、当社グループは、積極的な営業活動を展開するとともに、構造改革による生産の効率化や新製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。さらに、中国子会社も高付加価値品販売による売上増や財務体質の向上に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は211億23百万円と前年同期に比べ10億16百万円の増収となり、営業利益は11億79百万円と前年同期に比べ2億95百万円増加し、経常利益は13億46百万円と前年同期に比べ3億2百万円の増加となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(耐火物等)
耐火物等事業につきましては、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度比5.2%増の175億86百万円、セグメント利益は前連結会計年度比17.0%増の19億99百万円となりました。
(エンジニアリング)
エンジニアリング事業につきましては、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度比4.4%増の35億37百万円、セグメント利益は前連結会計年度比12.2%増の4億96百万円となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は32億87百万円となり、前連結会計年度末より9億1百万円増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は15億80百万円となりました(前連結会計年度比6億76百万円の増加)。これは主に、売上債権の増加3億99百万円等の減少要因があるものの、税金等調整前当期純利益14億9百万円、減価償却費6億17百万円等の増加要因によるものであります。
前連結会計年度に比べて獲得した資金の増加は、法人税等の支払額の減少、税金等調整前当期純利益及び仕入債務が増加したことが主な要因であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は4億66百万円となりました(前連結会計年度比96百万円の増加)。これは主に、投資有価証券の売却による収入65百万円、有形固定資産の売却による収入16百万円があるものの、有形固定資産の取得による支出5億37百万円等があったことによるものであります。
前連結会計年度に比べて使用した資金の増加は、有形固定資産の取得による支出が減少したものの、有形固定資産の売却による収入、投資有価証券の売却による収入が減少したことが主な要因であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は2億44百万円となりました(前連結会計年度比1億9百万円の減少)。これは主に、配当金の支払額2億20百万円等によるものであります。
前連結会計年度に比べて使用した資金の減少は、自己株式の取得による支出が減少したことが主な要因であります。