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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1003P5G

有価証券報告書抜粋 株式会社ダルトン 研究開発活動 (2014年9月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、セグメント別に研究開発を進めており、施設機器においては、研究室の環境改善、研究者の安全性確保、有害物質の物理的封じ込め技術の確立、実験研究に必要な特殊環境の提供及び省エネ対策等を主要課題としております。機械装置においては、解砕機や造粒機などの開発・改良を中心に研究開発を行っております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は165百万円であり、各セグメント別の研究目的、主要課題は以下のとおりであります。

(1)施設機器
① 科学研究市場向け主力製品
当社の重要戦略の一つである、㈱イトーキ及び独ワルドナー社との提携効果を発揮した主力製品のフルモデルチェンジ対応に注力し、知的創造空間の革新に直結する大型新シリーズ「ユニエックス ラボ」シリーズの開発を行いました。
主力製品の一つである化学実験用局所排気装置「ドラフトチャンバー」においては、安全性を確保しながら排気風量を削減するという市場のニーズにあらためて取組み、内部の均一な空気流れの形成と換気効率の向上を実現した新しい気流制御機能「ユニオプトフロー」を開発し、低風量型ドラフトチャンバー全機種に標準装備いたしました。また、特定用途や多目的用途の機種についても、要件を整理して必要な機能を明確化した製品の見直しを行いました。
もう一方の主力製品である研究実験作業に不可欠な「実験台」については、特に重要な「エネルギー供給」と「収納」を融合させた機能ユニットを構築し、新開発のフレーム構造と組み合わせることにより、統一されたデザインで幅広い対応が可能な「ユニファイドシステム」を構築することにより、「多様」「可変」「非定常」作業が特長の実験環境に合わせた柔軟性や、日本独自の課題である地震対策や狭いスペースの有効活用等の要求にも対応した、新しいラボファニチャーシステムを実現しました。
現在は、「ユニエックス ラボ」シリーズの更なる充実のため、追加機種並びに追加機能ユニットの開発を進めております。
② 研究環境改善と安全性確保
研究室の環境改善及び研究者の安全性確保を主題とした、基礎研究並びに新規製品の開発を進めております。
(研究開発費122百万円)

(2)機械装置
① 複合型連続混練押出造粒機の開発設計
複合型連続混練押出造粒機に混合機能を付加させたラボスケールの商品化が完了した。当該装置は、ユーザーは計量した原料粉体を装置に投入するだけで、混合、混練、造粒が自動で行われます。また、複合型連続混練押出造粒機の生産機スケールの開発に取り組んでおります。これまでバッチ処理においては、生産量の調整はバッチスケールを変更する必要があります。医薬品製造においては、バッチスケールを変更させるためにはバリデーションを実施する必要があり、多大な人力と費用が掛かかります。一方、複合型連続混練押出造粒機を用いることにより、生産量の調整は、単純なる運転時間の調整のみとなり、前記バリデーションを実施する必要がなくなり、大幅なコストダウンを見込むことができます。
② 連続気流式乾燥機の開発設計
①の複合型連続混練押出造粒機の後工程用として乾燥の連続化を目指して開発に取り組んでおります。連続処理に得られた湿潤顆粒をバッチ式乾燥機にて処理するためには、一時的にストックが必要となり、このストックの間に顆粒同士の凝集が発生しやすく歩留まりにも影響を及ぼします。この装置の完成により生産工程の中核である造粒~乾燥を連続で処理できるようになり、一定品質の顆粒を作製することができます。2015年早々にはラボスケールを完成させ、生産スケールの開発設計に着手します。
③ ふるいの改良
事業部のメイン機種であるふるいの付加価値向上を目指し、プロジェクトチームを立ち上げて、ふるいの改良に取り組んでおります。
・ふるい分解組立操作性向上
ふるいは振動体であるため、金属性バンドとボルトを用いて少なくとも3ヶ所(3段)に渡って締結する必要があります。バンドの締結部分を改良し、一人にてもバンドの取り付けができるようにしました。また、締結部に用いるボルトへの負荷を下げ、いわゆるボルトのかじりを軽減させました。
・異物混入の軽減
網の目詰まり防止に振動を利用して網叩きボールを用います。当該ボールは金属部品の間にて激しく運動するため、磨耗が発生し、異物として混入する場合があります。この網叩きボールに磁性を持たせ、ふるい排出側にて設置するマグネットにて回収するようにしました。なお、ボール自身の材質は従来のシリコン製ボールと同等の食品衛生試験に準拠しています。
④ バスケット型押出造粒機
食品や農薬をはじめ多くの業界に使用されているバスケット型押出造粒機にラインナップを加えました。テスト機スケールである200型と大生産スケールの450型の間に中生産スケールの300型を加え、少量多品種にも対応できるようにしました。また、一部工具の使用は必要ですが、接粉部の分解性を向上させ、品種替えにともなうクロスコンタミ抑制にも対応できるようにしました。
⑤ 打錠機臼杵洗浄装置の開発
主に製薬製造現場にて稼動する打錠機の構成部品である臼と杵の自動洗浄装置の開発を行っております。現状、臼杵は人手による洗浄がほとんであり、それに要する時間は多大なものになっています。そこで洗浄、すすぎ、乾燥を自動で行い人手の介在を極力避けることができ、なおかつ洗剤を用いずに水のみにて洗浄できる臼杵洗浄装置の検討を昨年度から引き続き実施しております。
(研究開発費42百万円)

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02799] S1003P5G)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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