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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1006L1L

有価証券報告書抜粋 株式会社ダルトン 研究開発活動 (2015年9月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、セグメント別に研究開発を進めており、施設機器においては、研究室の環境改善、研究者の安全性確保、有害物質の物理的封じ込め技術の確立、実験研究に必要な特殊環境の提供及び省エネ対策等を主要課題としております。機械装置においては、解砕機や造粒機などの開発・改良を中心に研究開発を行っております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は107百万円であり、各セグメント別の研究目的、主要課題は以下のとおりであります。

(1)施設機器
① 科学研究市場向け主力製品
当社の主力製品である、ドラフトチャンバー、実験台及び関連製品で構成されている「ユニエックスラボ」シリーズにおいて更なる改善・改良及び機能追加品の開発を行っており、特にドラフトチャンバーについては、特殊用途向け機種の充実化を図るため、追加機種の開発を行っております。
また、株式会社イトーキとのコラボレーションにより、実験エリアとオフィスエリア並びに中間コミュニケーションエリアを含めた全体空間のデザイン提案力を促進させるため、高効率照明システムを搭載したラボファニチャーの開発や、デジタルサイネージのラボエリアにおける利用開発を進め、リニューアルした当社ショールームに関連製品の一部を設置いたしました。
業務提携先である独ワルドナー社とは、技術連携の促進による新規製品の共同開発作業を進めております。また、同時に当社技術のワルドナー社製品への適用も実施しており、相互連携を更に深めてまいります。
② 研究環境改善と安全性確保
研究実験施設の環境改善と研究者の安全性確保を主題とした基礎研究を進めている他、高薬理活性物質対策をはじめとする安全性確保用の新規製品の開発及び新規取扱い製品の追加検討を進めております。
(研究開発費44百万円)

(2)機械装置
① 複合型連続混練押出造粒機(連続造粒システム)の開発設計
乾式混合、混練(液と粉体の混合)、造粒を自動で行う複合型連続混練造粒機に連続乾燥機能を付加した連続造粒システムのラボスケールの商品化が完了いたしました。当該装置により、ユーザーは計量した原料粉体を装置に投入するだけで、混合、混練、造粒、乾燥が自動で行われ、乾燥顆粒が得られます。また、同様の連続造粒システムの機能を有する生産スケールの開発設計に取り組んでおります。生産スケールにおいて、バッチ処理時に比べて必要とするオペレータは半分程度と省人力化が見込まれます。また、当社比では、装置の占有面積においてバッチ処理用装置群と比較して約40%程度となる見込みであり、省スペースもユーザーに訴求できるようになります。
② 連続造粒システムにおける監視機能の開発設計
①の連続造粒システムをより安定的にお使いいただくため、品質に影響をおよぼす因子のインライン測定システムの構築を設計中であります。これは、Process Analytical Technology(PAT)とよばれ、日本だけでなく、米国、欧州でも取り入れられている手法であります。連続して一定品質を製造していることを証明するため、近赤外線(NIR)測定機を用いてインラインにて主薬含有率や湿潤粉体中の水分及び乾燥後の粒子径等を測定・記録します。また、インラインにて測定し、当該因子数値が設定数値から外れないように装置パラメーターをフィードバックにてコントロールすることも含まれます。
③ バスケット型押出造粒機
食品や農薬をはじめ多くの業界に使用されているバスケット型押出造粒機にラインナップを加えました。テスト機スケールである200型と大生産スケールの450型の間に中生産スケールの300型を加え、少量多品種にも対応できるようにしました。また、様々な特性をもつ原料に対応するべく、造粒羽根を中心に3タイプの形状を持つものを用意し、当社でカバーできる範囲を大幅に拡げました。
④ 半導体関連
リフトオフ装置のオプションとしてウエハーを25~50枚同時に処理できる「DoM Jet System」の改善を行いました。本システムは多数枚を同時処理できる利点がある反面、剥離した金属膜(スラッジ)も多く発生しフィルタ交換頻度が短いという問題もありました。
この問題において角度を有した特殊メッシュ板を使用する事により効率的にスラッジと液を分離し、フィルタ交換頻度を長くする事に成功いたしました。
このシステムを有したリフトオフ装置はLED市場だけではなく、スマートフォン向けセンサー等に需要があり国内だけではなく海外にも需要が見込めます。
⑤ アイソレータ関連
医薬業界でニーズの多い秤量作業や品質検査に対応した「多目的アイソレータ」の標準化を行いました。これにより設計、製作時間を短縮する事によりコストダウン、納期短縮を実現いたしました。
また、ソフトタイプであるフレキシブルエンクロージャーを利用し無菌アイソレータの開発、製造を行いました。ハードタイプアイソレータに比べ低コストであり、今後は医薬分野だけではなく再生医療周辺分野にも拡大が期待できます。
(研究開発費63百万円)

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02799] S1006L1L)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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