株式会社パリミキホールディングス 業績等の概要 (2015年3月期)

(1)業績
当連結会計年度における国内の経済状況は緩やかながらも持ち直していると思われ、景気も持続的に上向いてきていると見られます。しかしながら、消費税率引き上げ後の反動減の影響が予想以上に長引いた感があり、所得の改善が期待されながらもまだ実現前であったことから、個人消費の回復も弱かったと見られます。
当社グループにおきましても増税後の影響から回復の兆しがなかなか見えず、国内の主要子会社であります㈱三城、そして主に百貨店にて店舗を展開しております㈱金鳳堂におきましても、回復したとはいえない状況でした。さらに前年3月度の駆込みの影響もあり、通期の前年比業績は想定を下回る結果となっております。
このようななか、国内におきましては、引き続き不採算店の撤退や統合など整理を進め、また新たな店舗展開を行うなど改善を図ってまいりました。なお、㈱三城における新規出店は9店舗、退店は32店舗となっております。
また、お客様のさまざまな要望や不安にお応えするために、従来の眼鏡事業における商品開発はもちろん、補聴器など潜在需要が見込まれるシニアマーケットに向けた提案、健康、美容に関する商品の拡充など、豊かな生活の一助となるような新たな事業展開を視野に入れた取り組みも引き続き行ってまいりました。
海外子会社におきましては、東南アジア地域は比較的堅調で利益を確保しております。しかしながら中国法人におきましては、不採算店の整理を進めるなか、改善はしておりますが、中国国内の景気の伸び悩みや人件費などの高騰で依然厳しい状態が続いております。なお、ロンドン法人におきましては、移転を進めており、その間の休業による売上減少と移転費用の増加で営業損益は悪化しておりますが、移転による受取補償金の発生により経常損益は改善した形となっております。
また新たなチャレンジとしましては、発展が目覚しいながらもまだ眼科医療が行き届いておらず困っている方々が多いベトナムにおいて、医療分野への出資、そして事業を立ち上げるなどの活動を始めております。
以上の結果、当連結会計年度におきましては、売上高54,342百万円(前期比4.5%減)、営業利益175百万円(前期比78.2%減)、経常利益635百万円(前期比38.6%減)、当期純利益198百万円(前期比52.7%減)となりました。

報告セグメント情報の状況は、次の通りであります。
1)日本
国内の売上高は46,962百万円(前年同期比5.3%減)、セグメント利益375百万円(前年同期比56.5%減)となりました。
2)海外
海外の売上高は7,758百万円(前年同期比1.0%増)、セグメント損失207百万円(前年度はセグメント損失103百万円)となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度に対して3,034百万円増加し、13,966百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は175百万円(前年度期末は2,065百万円の獲得)となりました。これは主に、法人税等の支払額947百万円があるものの、減価償却費及びその他の償却費1,289百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は2,876百万円(前年度期末は137百万円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入3,900百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は149百万円(前年度期末は806百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入600百万円があるものの、配当金の支払額927百万円によるものです。