有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1003QD8
株式会社フィックスターズ 事業の内容 (2014年9月期)
当社グループは、当社及び子会社Fixstars Solutions, Inc.(米国カリフォルニア州)で構成され、「Speed up your Business」をスローガンに掲げ、マルチコアプログラミング※やストレージの入出力の高速化など、最先端のソフトウェア技術及び高性能なハードウェアを活用し、ビジネスのスピードアップを図りたいというお客様のニーズに応える、トータルソリューションを提供しております。
当社グループでは、2004年からPlayStation®3のメインプロセッサ※にも用いられているマルチコア「Cell」を使ったソフトウェアの開発に取り組み、マルチコア向けのソフトウェア開発分野における先駆けとして、必要な技術及び開発実績を蓄積しております。
2004年当時は「ムーアの法則※」に基づき、半導体業界及びコンピュータ産業ではクロック数の向上等、シングルコアの半導体そのものの性能向上に注力する時代でした。しかしながら、情報化が進む現代社会においては、取り扱うデータ量の増加や処理スピードへの高速化のニーズは留まるところが無く、ムーアの法則の限界を超えた、ポスト・ムーア※の技術が求められております。そういった時代の流れの中で、半導体業界及びコンピュータ産業においては、従来のシングルコアによる技術革新からパラダイムシフトをし、マルチコアによる技術革新が進められる様になりました。
Cellはそうしたマルチコア時代の先駆けとなった、従来の概念を覆す商品であり、Cellの発売以降、続々とマルチコアを搭載する革新的なハードウェア※が開発、販売されております。
また、当社グループは、2013年3月からは、ストレージの高速処理に着目し、従来から取り組んでいるマルチコアに加え、ビッグデータ※時代を見据えた新たな基盤技術の開発に取り組んでおります。今後は、マルチコアとストレージを両輪として、最先端のソフトウェア技術でお客様の製品やビジネスを高速化する取組みを推進して参ります。なお、当社グループが行うソフトウェア開発に派生して生じるOS※やミドルウェア※、及び基盤となるハードウェアの開発、提供も行っております。
(1)M³(エム・キューブ)について
当社グループは、当社独自の高速化技術である、M³(エム・キューブ)を軸に、技術開発を行っております。
M³(エム・キューブ)とは、
M1:マルチコア及びマルチノード高速化技術(マルチコア向けソフトウェア高速化技術)
M2:メモリI/O高速化技術(ストレージ向け入出力高速化技術)
M3:マルチアーキテクチャサポート(最新のマルチコア製品サポート)
の3つから構成されるソフトウェア開発技術であり、その関連事業の総称であります。
当社グループでは、マルチコア向けソフトウェア高速化技術と、ストレージ向け入出力高速化技術を最新のマルチコア製品へ適用しサポートをするM³(エム・キューブ)により、お客様の製品やシステム性能の向上を実現しております。
(2)当社グループの注力分野について
当社グループは、マルチコアとストレージの高速化技術が活きる下記の産業分野に注力して事業を推進しております。
①ヘルスケア:MRI、CTスキャン、レントゲン
様々な医療画像診断装置向けに、ハイエンド機からモバイル端末まで、マルチコアプロセッサと高速ストレージを活用した高精細画像のリアルタイム処理ソリューションを提供しております。
②モバイル:ストレージ・メモリ、イメージセンサー
スマートフォンやタブレット端末に搭載される次世代フラッシュストレージを最適に制御するためのファームウェア及びデバイスドライバの開発を行っております。
③産業機器:車載機器、検査装置
自動車の安全運転を支援する標識認識や歩行者検知警報といった車載機器、製造分野の製品製造過程で使われる検査装置や自動化制御装置向けに、高精細・高解像度画像のリアルタイム処理ソリューションを提供しております。
④金融:デリバティブ、リスク計量
大量の計算をより短時間で処理するために、並列計算処理技術を駆使し、より低コストで高速演算を可能とする競争優位性の高いアプリケーションシステムの構築及び開発支援を行っております。
⑤ビッグデータ:マーケティング分析、ゲノム解析
SNSやショッピングサイトのマーケティング分析、ゲノム解析といった大量のデータを用いた大量計算によるデータ分析に特化したビッグデータ解析システムソリューションを提供しております。
(3)当社グループの事業セグメントについて
①ソフトウェア・サービス事業
ソフトウェア・サービス事業においては、マルチコアが特に性能を発揮する、製造業向けの組込みシステム※の分野及び金融業向けのリスク計量化※、グリッド・フレームワーク※等の分野を中心に、ソフトウェア開発を行っております。
マルチコア搭載ハードウェアのそれぞれの特性によって、最終的な製品及びサービスの質が左右されることが多いこと、またお客様のソフトウェアの元々のソースコードの特性によってマルチコア化のメリットが異なることから、利用目的にあったハードウェアの選定、マルチコア化による性能向上の見積もり、マルチコア化に対するボトルネックの特定等のコンサルティングサービスを提供しております。コンサルティングサービスを実施の結果として選定された適切なマルチコア搭載ハードウェア環境の下、ソフトウェア開発、ソフトウェアの移植及び最適化を行っております。お客様の最終的な製品への組み込み支援や運用のサポート等を通じて、お客様の製品性能やシステム性能の向上を実現し、お客様がマルチコアを利用するメリットを享受する、一貫したトータルソリューションサービスを提供しております。
更に、これまでのマルチコア向けのソフトウェア開発で培った技術及び知見を結集し、マルチコアをより利用しやすくするためのツールとして「M³(エム・キューブ)・ソリューション」を開発し、上記ソフトウェア開発サービスと組み合わせて提供しております。
また、ストレージ市場における主要なデバイスが、従来のハードディスクを使用したストレージからフラッシュメモリ※を使用したストレージへと変化をし、フラッシュメモリがビッグデータ時代の主要なデバイスになろうとする技術革新に着目し、2013年3月からは、フラッシュメモリを制御するソフトウェア開発に注力しております。
②ハードウェア基盤事業
ハードウェア基盤事業においては、お客様の製品及びビジネスに最適なマルチコアプロセッサや演算ボードを選定して提供しております。主な取り扱い商品には、①自社製品である画像処理プロセッサ搭載演算ボード「EigerEG-2S」及び周辺デバイス、②GPUやマルチコア搭載サーバー等の汎用機器、③次の戦略商品であるFPGA「Altera Stratix-V」ボードがあります。
特に画像処理プロセッサ搭載の演算ボードが、お客様の量産品の組み込み部品に搭載されて以来、売上を伸ばしております。
お客様にとっては、当社グループのソフトウェア開発能力に裏付けられたハードウェア製品サポートが期待でき、IT機器・デバイスメーカーにとっては、当社グループがお客様への導入サポートを提供することによって、最適なハードウェアの供給を行うことが可能となっております。
[事業系統図]
当社グループの事業の系統図は、以下の通りです。
[用語解説]
用語解説においては、「2 沿革」及び「3 事業の内容」の文章中において※で示した用語の本書内での意味を説明しており、一般的な内容を含むものとは限りません。(50音、アルファベット順となっております)
当社グループでは、2004年からPlayStation®3のメインプロセッサ※にも用いられているマルチコア「Cell」を使ったソフトウェアの開発に取り組み、マルチコア向けのソフトウェア開発分野における先駆けとして、必要な技術及び開発実績を蓄積しております。
2004年当時は「ムーアの法則※」に基づき、半導体業界及びコンピュータ産業ではクロック数の向上等、シングルコアの半導体そのものの性能向上に注力する時代でした。しかしながら、情報化が進む現代社会においては、取り扱うデータ量の増加や処理スピードへの高速化のニーズは留まるところが無く、ムーアの法則の限界を超えた、ポスト・ムーア※の技術が求められております。そういった時代の流れの中で、半導体業界及びコンピュータ産業においては、従来のシングルコアによる技術革新からパラダイムシフトをし、マルチコアによる技術革新が進められる様になりました。
Cellはそうしたマルチコア時代の先駆けとなった、従来の概念を覆す商品であり、Cellの発売以降、続々とマルチコアを搭載する革新的なハードウェア※が開発、販売されております。
また、当社グループは、2013年3月からは、ストレージの高速処理に着目し、従来から取り組んでいるマルチコアに加え、ビッグデータ※時代を見据えた新たな基盤技術の開発に取り組んでおります。今後は、マルチコアとストレージを両輪として、最先端のソフトウェア技術でお客様の製品やビジネスを高速化する取組みを推進して参ります。なお、当社グループが行うソフトウェア開発に派生して生じるOS※やミドルウェア※、及び基盤となるハードウェアの開発、提供も行っております。
(1)M³(エム・キューブ)について
当社グループは、当社独自の高速化技術である、M³(エム・キューブ)を軸に、技術開発を行っております。
M³(エム・キューブ)とは、
M1:マルチコア及びマルチノード高速化技術(マルチコア向けソフトウェア高速化技術)
M2:メモリI/O高速化技術(ストレージ向け入出力高速化技術)
M3:マルチアーキテクチャサポート(最新のマルチコア製品サポート)
の3つから構成されるソフトウェア開発技術であり、その関連事業の総称であります。
当社グループでは、マルチコア向けソフトウェア高速化技術と、ストレージ向け入出力高速化技術を最新のマルチコア製品へ適用しサポートをするM³(エム・キューブ)により、お客様の製品やシステム性能の向上を実現しております。
(2)当社グループの注力分野について
当社グループは、マルチコアとストレージの高速化技術が活きる下記の産業分野に注力して事業を推進しております。
①ヘルスケア:MRI、CTスキャン、レントゲン
様々な医療画像診断装置向けに、ハイエンド機からモバイル端末まで、マルチコアプロセッサと高速ストレージを活用した高精細画像のリアルタイム処理ソリューションを提供しております。
②モバイル:ストレージ・メモリ、イメージセンサー
スマートフォンやタブレット端末に搭載される次世代フラッシュストレージを最適に制御するためのファームウェア及びデバイスドライバの開発を行っております。
③産業機器:車載機器、検査装置
自動車の安全運転を支援する標識認識や歩行者検知警報といった車載機器、製造分野の製品製造過程で使われる検査装置や自動化制御装置向けに、高精細・高解像度画像のリアルタイム処理ソリューションを提供しております。
④金融:デリバティブ、リスク計量
大量の計算をより短時間で処理するために、並列計算処理技術を駆使し、より低コストで高速演算を可能とする競争優位性の高いアプリケーションシステムの構築及び開発支援を行っております。
⑤ビッグデータ:マーケティング分析、ゲノム解析
SNSやショッピングサイトのマーケティング分析、ゲノム解析といった大量のデータを用いた大量計算によるデータ分析に特化したビッグデータ解析システムソリューションを提供しております。
(3)当社グループの事業セグメントについて
①ソフトウェア・サービス事業
ソフトウェア・サービス事業においては、マルチコアが特に性能を発揮する、製造業向けの組込みシステム※の分野及び金融業向けのリスク計量化※、グリッド・フレームワーク※等の分野を中心に、ソフトウェア開発を行っております。
マルチコア搭載ハードウェアのそれぞれの特性によって、最終的な製品及びサービスの質が左右されることが多いこと、またお客様のソフトウェアの元々のソースコードの特性によってマルチコア化のメリットが異なることから、利用目的にあったハードウェアの選定、マルチコア化による性能向上の見積もり、マルチコア化に対するボトルネックの特定等のコンサルティングサービスを提供しております。コンサルティングサービスを実施の結果として選定された適切なマルチコア搭載ハードウェア環境の下、ソフトウェア開発、ソフトウェアの移植及び最適化を行っております。お客様の最終的な製品への組み込み支援や運用のサポート等を通じて、お客様の製品性能やシステム性能の向上を実現し、お客様がマルチコアを利用するメリットを享受する、一貫したトータルソリューションサービスを提供しております。
更に、これまでのマルチコア向けのソフトウェア開発で培った技術及び知見を結集し、マルチコアをより利用しやすくするためのツールとして「M³(エム・キューブ)・ソリューション」を開発し、上記ソフトウェア開発サービスと組み合わせて提供しております。
また、ストレージ市場における主要なデバイスが、従来のハードディスクを使用したストレージからフラッシュメモリ※を使用したストレージへと変化をし、フラッシュメモリがビッグデータ時代の主要なデバイスになろうとする技術革新に着目し、2013年3月からは、フラッシュメモリを制御するソフトウェア開発に注力しております。
②ハードウェア基盤事業
ハードウェア基盤事業においては、お客様の製品及びビジネスに最適なマルチコアプロセッサや演算ボードを選定して提供しております。主な取り扱い商品には、①自社製品である画像処理プロセッサ搭載演算ボード「EigerEG-2S」及び周辺デバイス、②GPUやマルチコア搭載サーバー等の汎用機器、③次の戦略商品であるFPGA「Altera Stratix-V」ボードがあります。
特に画像処理プロセッサ搭載の演算ボードが、お客様の量産品の組み込み部品に搭載されて以来、売上を伸ばしております。
お客様にとっては、当社グループのソフトウェア開発能力に裏付けられたハードウェア製品サポートが期待でき、IT機器・デバイスメーカーにとっては、当社グループがお客様への導入サポートを提供することによって、最適なハードウェアの供給を行うことが可能となっております。
[事業系統図]
当社グループの事業の系統図は、以下の通りです。
[用語解説]
用語解説においては、「2 沿革」及び「3 事業の内容」の文章中において※で示した用語の本書内での意味を説明しており、一般的な内容を含むものとは限りません。(50音、アルファベット順となっております)
用語 | 解説・定義 |
アーキテクチャ | コンピュータ・アーキテクチャは、コンピュータ(特にハードウェア)における基本設計や設計思想などの基本設計概念を意味します。 |
革新的なハードウェア | 1990年代のプロセッサは、インテルのシングルコアプロセッサが主流でしたが、2000年代に入りマルチコアが登場し、かつ用途が多様化したこともあり従来にないアーキテクチャのプロセッサが登場しました。その代表がモバイル機器に使われるARMアーキテクチャの製品や、多数のコアを搭載したGPU※や、プログラミング可能なFPGAなどです。 |
組込みシステム | 組込みシステム(あるいはエンベデッドシステム) とは、特定の機能を実現するために家電製品や機械等に組み込まれるコンピュータシステムのこと。プロセッサ等の製造技術の進歩や生産効率の向上などともに、組込みシステムのハード部分にかかるコストが低減し、機能の追加や変更に際しては、ソフトウェアを書き換えるのみで回路の変更は最小限に抑さえられ、全体的なコストが低減出来ることなどから、ソフトウェアの比重が高まっています。 |
グリッド | 処理やリスクを分散する観点から、散在した複数台のコンピュータ資源をまとめて、大規模な一つのコンピュータと見なして扱えるようにしたもの。 |
ストレージ | データやプログラムを記憶する装置。ハードディスクやフロッピーディスク、光磁気ディスク、コンパクトディスク(CD-R)などが該当します。磁気的に記録を行うものが多いため、記憶容量が大きく、電源を供給しなくても記録が消えないという特徴があります。ビッグデータ時代を迎えストレージへのニーズが高まるとともに、さらに大きな容量、入出力の高速化、低消費電力、省スペース等の多様なニーズが生じてきています。 |
ビッグデータ | 従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群のこと。今までは管理しきれないため見過ごされてきた巨大なデータ群を記録・保管してリアルタイムに解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得たり、新たな仕組みやシステムを産み出す可能性が高まるとされていて注目を集めています。 |
フラッシュメモリ | 軽量で読み書き速度が速いなどの特徴から近年急速に普及しています。代表的な製品にSSD※やUSBメモリなどがあります。中でもNAND型は1987年に東芝社が開発したフラッシュメモリ技術。消去や書き込みの速度が速く大容量化に適した仕様となっていて、各種メモリカードや応用機器に採用され、その市場は急速に拡大しています。 |
フレームワーク | プログラミングにおいて、一般的な機能をもつ共通コードをユーザーが選択的に上書きしたり特化させたりすることにより、ある特定の機能をもたせようとすること。システム構築に必須な標準的かつ低レベルの詳細を設計者やプログラマが検討する時間を省き、要求仕様の実現に多くの時間を割けるようにし、ソフトウェア開発を容易にすることを目指しています。 |
プロセッサ | コンピュータなどの中で、ソフトウェアプログラムに記述されたデータの転送、計算、加工、制御、管理などの命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、命令や情報を格納するレジスタ、周辺回路などから構成されます。 |
ポスト・ムーア | ムーアの法則は半導体の微細加工技術の発展を根拠としていましたが、2010年代には微細化が原子レベルにまで到達してしまい、ムーアの法則は通用しなくなると予想されました。ムーアの法則どおりの性能向上が期待できなくなったため、それに代わる現実的かつ有力な解決策としてマルチコア化が登場、急速に普及しました。 |
用語 | 解説・定義 |
マルチコア | 1つのプロセッサ・パッケージ内に複数のプロセッサ・コアを封入したもの。外見的には1つのプロセッサでありながら内部的には複数のプロセッサで構成されるため、主に並列処理を行わせる環境下においては、プロセッサ・チップ全体での処理能力を上げ、性能を向上することができます。 |
マルチコアプログラミング | 複数のプロセッサ・コアを有効活用するため、同時に複数の演算処理を実行すること(並列計算)によって処理の単位時間当たりの処理能力を上げるプログラミング手法であり、並列化プログラミングとも言います。その主な内容は全体の問題をいくつかの独立した処理単位に分割し、処理単位毎にプロセッサを割り当て、それらの処理を同調させて最終結果を得ることであります。 |
ミドルウェア | OS上で動作し、アプリケーションソフトに対してOSよりも高度で具体的な機能を提供するソフトウェア。OSとアプリケーションソフトの中間的な性格を持っています。 |
ムーアの法則 | 世界最大の半導体メーカー・インテルの創設者の一人であるゴードン・ムーア博士が1965年に経験則として提唱した、「半導体の集積密度は18~24ヶ月で倍増する」という法則。 |
リスク計量化 | 市場、信用、オペレーションそれぞれの分野で統計的な手法や金利の概念を用いて、最大・最悪の場合どのくらいの損失が想定されるかを金額の形で示すこと。金融機関では、大規模シミュレーションを行って、リスクを軽量化することが経営において不可欠となっています。 |
Cell | 異なる種類のプロセッサ・コアを1つのプロセッサに集積した「ヘテロジニアスマルチコア」と呼ばれるマルチコアプロセッサ。ソニー・東芝・IBMの3社によって共同開発されました。Cellは、家庭用ゲーム機PlayStation®3(2006年11月発売開始)に搭載する目的で開発されましたが、ハイビジョン対応のテレビやレコーダーなどのAV機器にも応用可能な汎用性のある設計がなされており、2009年に東芝からCellを搭載したテレビが発売されたほか、2009年8月時点で世界最速のスーパーコンピューターRoadrunnerには12,240基の改良型Cellである、IBM PowerXCell 8iが搭載されています。 |
FPGA | プログラミングすることができる大規模集積回路(LSI)のこと。マイクロプロセッサやASIC(特定用途向け集積回路)の設計図を送りこんでシミュレーションすることができます。ASICより動作が遅く高価ですが、ソフトウェアで回路のシミュレーションを行うよりは高速であり、研究用途から、一部業務用・組込用に拡がりを見せています。 |
GPU | GPU(Graphics Processing Unit)は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の画像処理を担当する主要な部品のひとつ。個々のプロセッサの構造は単純でその機能はCPUに比べて限定されたものですが、大量のデータを複数のプロセッサで同時かつ並列処理することで、画像処理等を高速に処理できます。特にゲーム業界で多く利用されてきましたが、2000年代に入り、業務用途に特化して設計されたGPUが登場し、CAD、金融、CG映像、建築/設計、研究開発分野等において採用されています。 |
OS | オペレーティングシステム(Operating System)は、キーボード入力や画面出力といった入出力機能やメモリの管理など、多くのアプリケーションソフトから共通して利用される基本的な機能を提供し、コンピュータシステム全体を管理するソフトウェア。パソコン向けとして広く利用されているものにマイクロソフトのWindowsシリーズやアップルのMac OS などがあり、企業などが使うサーバ向けとしてはLinuxなどがあります。当社のYDL(Yellow Dog Linux)はLinuxのディストリビューション(Linuxを、ユーザーが利用できる形にまとめ上げたもの)の一つ。 |
SSD | SSD(Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)とは記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置。ハードディスクドライブ(HDD)の代替として利用が拡大しています。SSDはハードディスクのようにディスクを持たないため、高速に読み書きでき、モーターが無いため消費電力も少なく、機械的に駆動する部品が無いため衝撃にも強くなっています。一方、同じ容量のHDDと比べた場合、SSDは高単価ですが、その差は急速に縮まってきています。 |
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30537] S1003QD8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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