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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005964

有価証券報告書抜粋 日本パーカライジング株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

当連結会計年度(2014年4月1日から2015年3月31日まで)における経済環境は、利上げが予測される米ドルが高値で推移するとともに、出遅れ感の強かった日欧株価は金融緩和を背景に回復基調で推移いたしました。また、中国の経済成長が鈍化してまいりましたが、米国経済が堅調に推移するとともに欧州経済も緩やかに回復してまいりました。一方、国内経済も円安の定着などにより企業収益が改善するなど、景気回復の期待感は高まってまいりました。
当社グループを取り巻く事業環境は、主要な供給先であります自動車業界では、国内販売の伸び悩みから在庫調整が進み、期後半の国内の自動車生産は低い水準で推移いたしました。もう一つの柱である鉄鋼業界では、鉄鋼需要は改善されつつあるものの、過剰供給による厳しい需給環境が続いております。
このような状況において当社グループでは、ユーザーニーズであります高品質、低コストに繋がる高付加価値技術の提供に努めるとともに、海外需要を着実に捉えるため、北米、メキシコ、中国、タイなどを中心に生産設備の増強を図ってまいりました。さらには将来の市場優位性を確保するべく、さらなる新技術の創出を目指し、研究開発活動にも注力しております。また、遊休地の有効活用のため太陽光発電設備を建設するなど、企業価値の増大に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の連結業績は次のとおりとなりました。
売上高は102,514百万円と前期比2,720百万円(2.7%)の増収となりました。売上高が1千億円を越えたのは、リーマンショック前の2008年3月期以来2回目であります。国内の装置事業に加え、全般的に円安に進行した為替レートの影響もあり、海外の薬品事業及び加工事業が増収となりましたが、海外の装置事業及びその他が減収となりました。事業の種類別セグメント毎の売上高は、前期に比べ薬品事業が3.6%、装置事業が0.7%、加工事業が6.0%とそれぞれ増収になる一方で、その他が△27.7%の減収となりました。所在地別セグメント毎の売上高は、国内が1.9%、アジア地域が3.1%、欧米地域が10.1%とそれぞれ増収となりました。この結果、総売上高に占める海外売上高は43.8%と前期比0.7%増加いたしました。(事業の種類別セグメント及び所在地別セグメントの増減率は外部顧客売上高を基礎にしております。)
営業利益は14,850百万円と前期比△542百万円(△3.5%)の減益となりました。売上総利益は37,735百万円と前期比1,006百万円(2.7%)の増益となりましたが、販売費及び一般管理費は22,884百万円と前期比1,549百万円(7.3%)の増加となりました。その内訳は人件費が4.5%、経費が11.5%それぞれ増加いたしました。
経常利益は17,453百万円と前期比△592百万円(△3.3%)の減益となりました。営業外収益から費用を差し引いた営業外の収支は、持分法投資利益の減少などにより2,602百万円の収入と前期比△50百万円(△1.9%)の減少となりました。この結果、総資産経常利益率(ROA)は9.9%と前期比△1.6%減少いたしました。
当期純利益は9,975百万円と前期比△167百万円(△1.6%)の減益となり、1株当たりの純利益は80.45円と△1.40円(△1.7%)減少いたしました。なお、営業利益以降の収益面は過去最高益となりました前期には届かなかったものの、過去2番目の高水準で推移しております。


セグメントの業績は、次のとおりであります。

①薬品事業

外部顧客に対する売上高は43,372百万円と前期比1,494百万円(3.6%)の増収となり、営業利益は11,484百万円と△148百万円(△1.3%)の減益となりました。当事業部門は、金属などの表面に耐食性、耐摩耗性、潤滑性など機能性向上を目的とする表面改質を施し、素材の付加価値を高める薬剤などを中心に製造・販売しております。国内売上高は低調に推移いたしましたが、中国、韓国、インドなどの売上拡大に伴い海外売上高は増収で推移いたしました。収益面では、円安に伴う原料コストの増加と海外主力のタイの自動車生産が低調に推移した結果、営業利益は減益で推移いたしました。

②装置事業

外部顧客に対する売上高は20,803百万円と前期比140百万円(0.7%)の増収となり、営業利益は1,063百万円と△251百万円(△19.1%)の減益となりました。当事業部門は、輸送機器業界を中心に前処理設備及び塗装設備や粉体塗装設備などを製造・販売しております。中国を除くタイ、インド、インドネシアなど海外売上高が減収で推移いたしましたが、国内売上高が増収で推移した結果、前期と同様に200億円台の売上高となりました。収益面では、受注獲得のための競争は厳しさを増しており、営業利益は減益で推移いたしました。

③加工事業

外部顧客に対する売上高は35,839百万円と前期比2,041百万円(6.0%)の増収となり、営業利益は6,607百万円と181百万円(2.8%)の増益となりました。当事業部門は、熱処理加工、防錆加工、めっき処理などの表面処理の加工サービスを提供しております。国内では、自動車部品の比重が高い熱処理加工が、部品メーカーの海外生産シフトが進んでいることから苦戦しておりますが、防錆加工は比較的堅調に推移いたしました。海外では、主力のタイが低調に推移するとともに、インドネシアでも人件費等の高騰などにより減益となりましたが、中国、ベトナムなどの加工事業が堅調に推移いたしました。

④その他

外部顧客に対する売上高は2,498百万円と前期比△955百万円(△27.7%)の減収となり、営業利益は203百万円と△299百万円(△59.6%)の減益となりました。当事業部門は、ビルメンテナンス事業、運送事業などを営んでおります。当連結会計年度より当セグメント対象の連結子会社1社が持分法適用会社に移行されたことに伴い、減収減益で推移いたしました。


(2) キャッシュ・フローの状況の分析

営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ2,168百万円収入が減少し12,669百万円の収入となりました。税金等調整前当期純利益は17,488百万円であり、主な調整は減価償却費3,705百万円、売上債権の増加額△1,401百万円及び法人税等の支払額△5,665百万円であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ1,214百万円支出が減少し8,864百万円の支出となりました。主な支出は、有形固定資産の取得による支出が9,572百万円であります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ2,321百万円支出が減少し1,387百万円の支出となりました。収入の主な内訳は、長期及び短期借入による収入が純額で1,220百万円、主な支出は、配当金の支払額1,891百万円であります。
当連結会計年度では、現金及び現金同等物に係る換算差額により1,412百万円増加しております。
以上の結果、現金及び現金同等物は、期首に比べ3,607百万円増加し、32,160百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00898] S1005964)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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