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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1008W9O

有価証券報告書抜粋 シーシーエス株式会社 研究開発活動 (2016年7月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは「光を科学し、社会に貢献する」を基本理念に掲げ、光の新たな可能性を拓き、他の追随を許さないことを方針として、積極的に研究開発に努めてまいりました。
当社グループにおける研究開発活動は、主として当社技術・研究開発部門が担当しております。技術・研究開発部門は、照明の商品開発を担当する照明技術・商品開発部、電源及び制御装置の商品開発を担当する制御技術・商品開発部、研究開発を担う光技術研究所にて構成されており、それぞれが密接に協力しながら研究開発を進めております。
また、中国市場に対しては、現地メーカーとの合弁会社である東莞鋭視光電科技有限公司の研究開発部門が、当社技術・研究開発部門と連携し、商品開発を担当しております。
技術・研究開発スタッフはグループ全体で2016年7月末現在50名にのぼり、これは全社員の約18%に相当いたします。また、当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は545百万円となっております。加えて、当社グループは、研究開発における成果等、知的財産の権利化にも積極的に取り組んでおり、当連結会計年度では、特許出願を12件、意匠出願を2件実施しました。
当連結会計年度における研究成果は次のとおりであります。

(1)MV(マシンビジョン)事業
マシンビジョン用照明におきましては、ファクトリーオートメーションの進歩や検査用カメラの多様化に対応すべく、独自の光学技術、制御技術、評価・解析技術などを駆使し、さまざまな検査対象や検査用カメラに最適のライティングソリューションを提供できるよう製品開発を進めております。

①IUシリーズ
近年、主に欧米のマシンビジョン市場では、画像処理機能を持つスマートカメラを利用した検査が急速に広まっております。
「IUシリーズ」は、このスマートカメラとの連携を追求した照明で、スマートカメラからの電力およびON/OFF信号だけで動作します。126段階の調光機能とON/OFF制御機能を有する小型ユニットを照明に附加する構造とすることで、主力83機種のLED照明をIUシリーズとしてラインアップしました。調光はユニットの押しボタンを操作するだけであり、たいへん高いユーザビリティを実現しております。

②UV2シリーズのラインアップ拡充
電子部品や各種パッケージなどの製造工程では、接着剤、グリス、インク、コーティング剤などが紫外光によって蛍光励起する性質を利用して、塗布検査や印字検査などが行われます。当社は、2013年7月に従来のUV蛍光管などを置き換える高出力UV-LED照明「UV2シリーズ」を発売し、検査対象物を広範囲に照射するワイドタイプのLED照明として、蛍光観察用途に提供してまいりました。
しかしながら、自動車部品や機械部品などの磁粉探傷検査や浸透探傷検査では、高い放射照度が必要とされる一方で照明を検査対象物から離れた位置に設置しなければならないため、このたびそれらの検査に最適なナロータイプ6機種を開発し、「UV2シリーズ」のラインアップを拡充いたしました。

③LFX3シリーズ
「LFX3シリーズ」は、高出力LEDの採用と優れた光学系設計により、従来品比で3倍と業界最高の明るさを実現いたしました。さらに、オーバードライブモードのストロボ発光時には、明るさは9倍にもなり、検査精度の向上と検査スピードの高速化に貢献しております。
また、電子部品の検査や狭小な検査スペースでの利用に最適な小型サイズの25×25mmサイズと、長尺の検査対象物にも使える200×100mmサイズをラインアップに追加しております。
超小型から大型のものまでサイズのバリエーションは7種類、発光色は白、赤、青、赤外の4種類となり、「LFX3シリーズ」全体で28機種の豊富なラインアップから、検査用途・環境に応じた最適な照明を選んでいただけます。


④PODシリーズ
「PODシリーズ」は、通常のPWM制御による調光機能に加え、照明をさらに明るく発光させることが可能なオーバードライブ機能を有する、画像処理用LED照明用のストロボ・オーバードライブ電源(コントローラー)です。オーバードライブ時には、ドライブ電圧を可変としており、発光時間による調光だけではなく、電圧による調光も可能とし、ユーザビリティを一段と向上させております。なお、本商品のオーバードライブ時の電力コントロールについては特許を出願しております。

⑤PFシリーズ
「PFシリーズ」は、高速の製造ラインなどで従来から使用されているキセノンフラッシュランプ光源の置き換えを狙う、たいへん高性能な照明と電源です。ストロボ発光専用として設計することで、0.1μs単位で設定できるタイミングで極めて強力な光を発し、従来の同等品との比較で約7倍の照度、瞬間最大照度は700万lxを達成しております。

(2)新規事業
①デバイスビジネス
当社は色の再現性が極めて高い白色LEDデバイスを開発し、社内で開発する照明に提供するとともに、「自然光LED」として特定分野に販売してまいりました。色の再現性を示す平均演色評価数Raは、業界最高水準の98を実現しております。
医療分野では、高演色性がたいへん好評で、さまざまな用途に向けて大学、研究機関や医療機器メーカーと最適なLED光源の研究開発を進めております。また、自然光LEDデバイスで培った光スペクトルを制御する技術を応用してブロードで均一なスペクトルのLEDデバイスも商品化しており、分析器などでの採用事例が増えております。
さらに、大学や研究機関との共同研究により、深紫外LEDデバイス、及びその応用商品の研究開発にも取り組んでおります。深紫外光は菌やウイルスの殺菌、飲料水や空気の浄化、生体・バイオ分析など、安全衛生や環境から医療応用に至るまで、幅広い分野でその重要性が増しており、従来光源に対して小型・低消費電力である深紫外LEDへの移行が切望されております。当社では世界最高出力の深紫外LEDデバイスの早期商品化に向けて、研究開発を進めております。そして、これらの分野で要求されるさらなる高出力化や高効率化のための研究開発を加速させていくとともに、デバイスビジネス拡大のためにLEDデバイスを提供できる分野を増やすべく、新たな機能を実現する研究開発にも取り組んでまいります。

②美術館・博物館ビジネス
自社開発の「自然光LED」を搭載した美術館・博物館用LED照明は、90を超える多くの美術館・博物館・寺院などで導入実績があります。平均演色評価数はLED照明業界で最高水準であり、展示品本来の色の忠実な再現を可能にして、ご好評をいただいております。これまでも、高演色性だけではなく、明るさや均一性の追求、機器の高機能化や小型化に取り組んでまいりましたが、さらに大学や研究機関との共同研究により展示物の鑑賞に最適な光の研究にも取り組んでおります。これらの研究成果をもとに、今後はさらに優れた機能・性能の商品開発を進めてまいります。

③メディカルビジネス
メディカルビジネスでは特殊なLED照明が必要とされますが、当社はMV用照明技術を応用して医療用LED照明を商品化し、提供してまいりました。研究者や医師の皆様から高い評価をいただいております。医療の進歩には著しいものがあり、さらなる高性能・高機能医療用照明に関する研究開発に取り組んでまいります。

④アグリバイオビジネス
LED照明による植物の成長・育成に関し、照明の発光周期や分光分布が成長に及ぼす影響など長年に渡って多くの研究成果を蓄積してまいりました。これらの成果を基に、大学や研究機関と共同で、光、気温・水温、肥料等のさまざまな環境パラメータについて、植物の成長・育成に対するLED照明の効果を高めるための研究を続けております。また、LED照明の販売に併せて、植物育成の最適環境条件の提案などのコンサルティングビジネスにも取組んでまいります。


⑤UVビジネス
UV照射器では、環境負荷低減や省電力化等の社会要請を追い風に、従来の水銀ランプからLED光源への移行が始まっております。そこで、今まで培ってきたMV用照明開発の技術を活用し、樹脂、接着剤、感光材、印刷インクなどの硬化のための水冷型UV-LED照射器をすでに商品化しております。今後は当社オリジナルのUV-LEDデバイスを搭載した照明、電源等の技術を総合的に活用し、高出力化、短波長化、空冷化等のご要求に応えるための研究開発を加速させ、UVビジネスを拡大してまいります。



事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02091] S1008W9O)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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