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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100QGBC (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 マブチモーター株式会社 研究開発活動 (2022年12月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループの研究開発活動は、当社、万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)及びマブチエレクトロマグエスエー(「ヨーロッパ」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。
当社の研究開発活動に関する組織体制としては、第一・第二・第三の各製品開発部をライフ・インダストリー事業部・オートモーティブ第一事業部・オートモーティブ第二事業部内に分散配置し活動を行っております。変化の激しい昨今の事業環境下において、顧客や市場の課題に対しソリューション提案することで当社の競争優位性を更に拡大することを目的としております。また、迅速な意思決定や市場変化へのスピード感のある対応、用途市場別の新機種開発対応力の向上、顧客サポートやCS活動のグローバル化対応などを実現するため、営業部門と一体化し、事業部活動の強化発展を推進しています。
製造本部は、第一生産技術部、第二生産技術部、第三生産技術部の三部体制とし、第一生産技術部は技術開発業務、第二生産技術部は工程設計業務、量産(新機種/既存機種)・工場横断業務、第三生産技術部は生産技術管理・情報業務を実施しております。
また技術統括直下の組織として技術研究所と技術管理部が配置されています。技術研究所では主に要素技術開発や戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担っており、技術管理部は量産製品図面管理や知的財産権の管理等を実施しております。
万宝至馬達(東莞)有限公司に設置しているR&Dセンターにおいては、各種試験依頼の処理をはじめ、部材評価、図面作図業務、改良設計業務を中心に担当しております。更に、中国地場マーケットへの迅速な製品投入を目的とした既存製品の改良業務及び当社が委託した新製品の開発業務支援も実施しております。
マブチエレクトロマグエスエーは、人工呼吸器・歯科治療用ハンドピース等の用途に特化したブラシレスモーターメーカーであり、静音・低振動・高速回転などの医療機器用途に適した高特性ブラシレスモーターの開発・製造技術を有し、それらを活かした拡販開発活動を行っております。
また、当社モーターの新規分野への参入及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、競争力のあるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。
(1)移動体向けブラシレスモーター及びギヤーユニット等の開発と駆動回路の技術強化
(2)マブチエレクトロマグと製品技術融合による、健康・医療用途での製品競争力強化
(3)従来の省人化に加え、更なる省人化ラインの検討とモノづくり競争力の強化
(4)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減

次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装用途、またライフ・インダストリー機器用途など、注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。

モビリティ(Mobility)における取り組み
パワーウインドウ用途
サスティナビリティ要求に応えた小型・軽量化モデルの量産開始をしております。2022年は北米自動車メーカー向けに2モデル、日系自動車メーカー向けに1モデルの量産を開始いたしました。今後はこの新機種を主力モデルとし、拡販活動を充実させてまいります。

パワーシート用途
サスティナビリティ要求に応えた小型高トルク製品の投入により日系最大手を初め欧米顧客の採用が拡大し売上・市場が伸長しています。更なるシェア拡大に向けてシートの各ファンクションに相応したモーターを、地域市場による顧客要望の違いを考慮して開発を継続しています。生産拠点を複数国に持つ強みを生かし、地産地消によるCO2排出量削減を意識した生産・販売活動をしております。

バルブ用途
冷却水・冷媒・熱・排ガスの通るバルブを精密に駆動し、省エネルギー・高効率・バッテリー長寿命化に貢献する製品であり他用途と異なる高温と振動環境への対応が求められます。特に自動車のEV化に伴いバッテリー冷却・ヒートポンプ用途として飛躍的に成長している用途です。既に量産中のRS-4F5、RS-4G5及び、当該モーターのオプション仕様の強化を図ることに加えアクチュエーターの小型・軽量化に貢献すべく、外径24mmの小型バルブ用モーターの量産準備を開始しております。これ以外にバッテリー冷却とヒートポンプ用途に特化したユニット及びラインナップ拡充を目的として開発に着手しています。

その他小型電装用途
低燃費や利便性を訴求した新規用途の引合いに対応したモーター開発を継続しております。また、既存用途においてはお客様の使い勝手を考慮した高機能化及び電気・機械ノイズ性能を向上させた、次世代の標準モーターやアクチュエーター開発しております。

移動体用途
2022年はブラシレスモーターの新規ラインナップ及びオプションの拡充によって、お客様による採用ご検討や新規成約が大幅に増加しております。特にAGVやパーソナルモビリティ用途では、3モデルの量産を開始し、洗浄ロボットなど国内の主要なメーカー様向けに販売が始まり、順調に売上を伸ばすことができました。更に、オンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う新たな取り組みも開始し、今後のより一層の販売・拡販の強化に繋げてまいります。

マシーナリー(Machinery)における取り組み
協調ロボット用途
ブラシレスモーターの新規ラインナップの拡充によって、お客様による採用ご検討や新規成約が大幅に増加しております。サービス・協調ロボットでは、4モデルの量産を開始し、国内の主要なメーカー様向けに販売が始まり、順調に売上を伸ばすことができました。移動体用途同様にオンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う新たな取り組みも開始しております。

メディカル(Medical)における取り組み
医療用途
マブチエレクトロマグが高いシェアを誇る人工呼吸気用モーターの技術を他の機器用途へと展開する活動を推進しています。従来の医療用途のスロットレスブラシレスモーターの磁気回路設計を一部改良し、医療ではない新規用途展開を行っております。
また、マブチモーターの量産ノウハウを活かし、高品質と低コストを両立した競争力の高い製品の投入を図るべく活動をしております。

当連結会計年度における研究開発費は5,574百万円、当社所有の産業財産権の総数は741件(国内143件、海外598件)、新規出願件数は国内外合計で34件(国内外、特許・実案・意匠、商標)となっております。
当社製品の拡販・新用途拡大に向け、俯瞰的且つ積極的に知的財産権の獲得・保護を行うことにより、競争優位性の確保を図っております。また、知的財産権の確保のみならず、権利の流出・侵害といったリスクに対しても、当社グループ従業員に対し、教育などの意識向上施策を広く実施しております。

なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。

協調ロボット用フレームレスモーター:IA/IBシリーズ
多関節アーム型などの協調ロボット用フレームレスモーターとして開発しました。ロボットの各関節に最適な動力をご選定いただけるよう、サイズや出力の異なるラインナップを4モデル同時に販売開始しました。協調ロボットの普及に寄与することで、人手不足という社会課題の解決に貢献します。

移動体用モーター:IR-94BZA、MR-94BZA/MR-94BZB 専用コントローラー:DR-40FC1/DR-40FC3
AGVやAMRなどの低速制御性の向上に対応した、高分解能のレゾルバセンサーを搭載したモーターを開発しました。市場における最高クラスの低速制御性能を持つ高分解能ブラシレスモーターを提供することで、移動体用途の自動制御化の実現に貢献します。

移動体用モーター:IS-74BZA
AGVやAMRなどに適したモータラインナップ拡充しました。 取り付け部□60mm、長さ44.5mmとコンパクト設計で、取付スペースのスリム化に貢献します。 今後、減速機などのオプションを用意し、移動体における多様なニーズにお応えします。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01944] S100QGBC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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