有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R8ZH (EDINETへの外部リンク)
大日本塗料株式会社 研究開発活動 (2023年3月期)
当社グループの研究開発活動は、コアビジネスである塗料事業をはじめ、照明機器、蛍光色材、ジェットインク及び機能性材料などの塗料事業以外の商品開発にも取り組んでおります。塗料事業においてはSDGsの達成に向け地球環境に優しい商品、省エネルギー・省力化に対応した製品、高機能・高付加価値商品の開発に注力すると共に、2020年度に開所した防食技術センター、コーティング技術センターの両センターを活用しつつ、新商品開発の基礎となる機能性を有する塗料用樹脂や新規材料の調査・研究開発を始め、防食理論、分析・評価技術、顔料分散技術、塗膜形成技術及び、塗装技術等の基盤技術を拡充し、新しい価値を継続的に市場へ提供できる取り組みを進めております。また、CO2削減の提案に向けた取り組みとして、省工程化を目的とした簡易的なインフラ点検方法や効率的な補修方法に関する基盤技術の構築、更にバイオマス原料を活用した塗料の脱炭素化、カーボンニュートラルに貢献できる技術の調査を進めております。当連結会計年度における研究開発費の総額は2,020百万円となりました。
当連結会計年度の主な研究開発活動は次のとおりであります。
(1)国内塗料事業
① 構造物塗料分野
橋梁や各種プラント施設に代表される大型の鋼構造物や土木コンクリート構造物などにおいて「LCC(ライフサイクルコスト)の低減」、「環境負荷低減」、「省力化」、「点検・診断」、「安全・安心」をキーワードに、公共性の高い社会インフラを長期間護るための材料開発と、塗装システム開発及びメンテナンス市場をターゲットとした補修・補強材料や塗膜診断技術を活用した塗膜の寿命予測などに注力しております。LCCの低減では、塩害環境向け高遮断塗装システム「タイエンダーシステム」や新設コンクリート向け養生被覆工法「シールドベトン工法」、環境負荷低減では、「塗る」作業を「貼る」作業に変える画期的商品である重防食シート「メタモルシート#1」やVOC(揮発性有機化合物)を大幅に削減した「DNT水性重防食システム」「水性グリーンボーセイ速乾」、点検・診断では、鋼構造物点検時の簡易補修材料「サビシャットスプレー」、安全・安心では、橋脚や標識ポール、照明等の地際・基部腐食対策塗装システム「ポールダンサーシステム」等の開発を行い、市場展開に取り組んでおります。また、防食技術センターを活用して、顧客と協業での現場施工性に関する検証試験や企業間コラボレーションによる新規材料・工法の研究開発を進めております。
② 建築塗料分野
戸建・集合住宅やオフィスビルの新築・改修において、「高耐久性・省エネ・省工程・安全・快適」をキーワードに環境に優しい独創的な製品の開発に取り組んでおります。高層ビル等の外壁に使用されるカーテンウォールの改修用として、業界初となる高意匠メタリック仕上げをローラー塗装で可能にする弱溶剤形ふっ素樹脂塗料「Vフロン#200スマイルRBメタリック」、オフィスビル、商業施設等の扉や手摺りなど、人の手が多く触れる箇所での皮脂による汚れ、はがれの問題を解決し、かつ臭気を抑えた「アクアマリンタックレス 凛」、従来のエマルション塗料から90%以上の臭気を低減した「COZY PACK」、更に抗ウイルス性、抗菌性を付与した「COZY PACK Air」などの製品で市場展開に取り組んでおります。
③ 車輌産機・自動車補修塗料・プラスチック塗料分野
車輌産機塗料分野では環境対応型塗料として1液型ウレタン樹脂系エマルジョン塗料「AQシリーズ」を開発して工業用水性塗料として市場展開しております。
自動車補修塗料分野では環境対応型塗料として1液型アクリルウレタン塗料「Autoハイドロシャーシ」を開発して自動車下塗り周辺塗料として市場展開し、また既存の溶剤系下塗り塗料「Autoラピッドドライシャーシ」も特別化学物質障害予防規則への対応品としてリニューアルして市場展開しております。
自動車プラスチック塗料分野においてはインモールドコーティング(IMC)塗料の新規開発において、具体的な生産工程を想定した試験を実施し、市場での採用活動をしております。
新意匠性・工程短縮として、工程短縮での金属調塗料の検討、メッキに代わる更なる金属調塗料の開発に取り組んでおります。
④ 建材塗料分野
新設住宅市場向けの外装建材用塗料、屋根建材用塗料、内装建材用塗料での高意匠、高機能、高耐久化などの顧客ニーズに応える環境に配慮した高付加価値塗料と塗装システムの開発に取り組んでおります。特にインクジェット加飾システムによる高意匠化と高耐久・高付加価値塗料とを組み合わせた積層塗膜での提案を進めております。
また、戸建を含む住宅分野だけでなく、店舗や非住宅分野へも展開できる意匠性や塗装システムの開発にも取り組んでおります。
⑤ 金属焼付塗料・粉体塗料分野
厚膜塗装作業性に優れるエポキシ変性ポリエステル樹脂下塗塗料「メタルコングプライマーGP」を発売しました。1コート60μmの塗装が可能であり、鉄・非鉄金属に幅広く密着することを特徴としており、市場で好評を得ております。既に発売しております低温焼付形ポリウレタン樹脂系上塗塗料「Vクロマ#100ECO-LB」との組み合わせにて、耐久性が良好な塗膜品質が得られるとともに、焼付乾燥炉の低温化によるエネルギー削減にも貢献しております。弊社独自技術により塗膜形成時に二層分離形構造を形成する「パウダーフロンSELA」の「ボンディングメタリック」について、従来の溶剤系ふっ素樹脂塗料(メタリック色)と比べて大幅な工程短縮につながることから、市場で好評を得ております。
⑥ インクジェット・新事業分野
当社の各種塗料配合技術をインクジェットインク開発に応用し、UV硬化インクや水性インク等の環境対応製品の開発を進めております。新事業としては、貴金属ナノ粒子の合成技術と表面処理技術を応用したバイオセンシング用診断材料や無機酸化物を数10nmレベルまで分散した反射防止用コーティング液などの機能材開発に取り組んでおります。
コーティング技術センターでは当社の強みであるインクジェットインクによる加飾技術と塗料の積層技術を組み合わせた高意匠性で高付加価値な製品の提案も行っております。2022年度においては住宅建材・内装材関係の検討とインクジェットインク・塗料の積層コーティングを請負う加飾プロバイダーに対するインク販売を開始して更なる市場展開を進めております。
⑦ 防食技術センター(2020年度に那須工場内に開所)
2020年7月に開所して以来、延べ400社を超える企業、研究機関の方々に施設の見学及び様々な塗料の検証にご活用いただいております。VOC削減、塗装環境改善を目的とした水性塗料、低温環境でも施工性に優れた塗料、塗装時間・工程を短縮し塗装工事を効率的に実施できる貼る塗料、新規塗装工法の検証などを行っており、ユーザーとの共同開発商品も誕生しております。
⑧ コーティング技術センター(2020年度に小牧工場内に開所)
2020年6月に開所して以来、延べ370社を超える企業、商社の方々に来所いただき、施設の見学及び新規採用の塗装仕様検討などにご活用いただいております。来客数だけではなく、販売実績に繋がったテーマも2021年度11件、2022年度16件と順調に増加しております。また、環境対応と高意匠に対する関心が高く、インクジェット、インモールドコーティングを中心に新塗装システムの構築、提案を実施してまいります。
(2)海外塗料事業
自動車プラスチック塗料分野においては、中国市場におけるGB規格へ対応したアルミホイール向けプライマー・トップクリヤーの市場展開を検討しております。
メキシコ市場においては、UV塗料の自動車内装向け塗料の開発と承認活動に取り組んでおります。
重防食塗料分野においては、中国、東南アジアを中心としたプラント設備向けや政府開発援助(ODA)橋梁案件向けに日本の塗料設計技術を提供し、LCCの低減や環境負荷低減の実現を目標として市場展開に取り組んでおります。
(3)照明機器事業
LED照明器具が登場してから10年以上が経過し、新設の照明器具はほぼ100%LED照明器具になり、白熱電球や蛍光灯といった従来型光源を使った既存照明器具のLED化も進んでおります。市場のLED照明に対するニーズも、コンパクト化、高効率化、高演色化、様々な制御への対応、様々なモノやコトと繋がる照明など高度化かつ多様化しております。
照明機器事業を担当するDNライティンググループでは、今年度も照明器具の存在感を誇張せず、美しく心地よい空間を演出するキーワード「納まる溶け込む」をコンセプトにした照明器具の開発に注力し、極細でありながら美しい曲線を表現可能にしたFXU-LEDシリーズ、横方向にも縦方向にも曲げることのできるFXC-LEDシリーズ、防水性能を大幅に向上させ家庭やホテルでの浴室でも使用可能なSO4-LEDシリーズなどを新たに発売いたしました。一方、特殊用途の分野では極めて太陽光に近い特殊LEDを用いて、自動車メーカーの新開発車プレゼンルーム用照明器具を開発しました。また制御の分野では無線制御システムや調光・調色システムの開発、改良を継続しております。
昨年、DNライティングが所属する日本照明工業会では政府が提唱する未来社会のコンセプトである「Society5.0」に対応する新時代のあかりの概念として「Lighting5.0」を定義しました。これは従来の空間を明るくする機能だけではなく、「健康」「安全」「快適」「便利」という、4つの更に進化した価値をもたらす照明を「Lighting 5.0」と総称しております。「Lighting 5.0」は、分野や業種を超えた様々なモノ、コトにつながることで、多様な環境やライフスタイルに合わせたより豊かな暮らしを、照明を通して創造します。DNライティングもさまざまなモノやコトとつながる「健康」「安全」「快適」「便利」なあかりの普及を通して、ニューノーマルに適した新しいあかり文化の創生と脱炭素社会への貢献を目指しながら、持続可能な社会に向けた取り組みを拡大・加速してまいります。
(4)蛍光色材事業
蛍光顔料事業では、新色を含め色のバリエーションを揃えた環境対応型製品の樹脂着色用顔料「FX-300シリーズ」が耐熱性や耐ブリード性に優れており、好評いただいております。
蛍光塗料事業では、気候変動に伴う自然災害から未然に人身を守る防災・減災・避難分野に適合した製品を提案しており、当社の特徴的な製品である視認性が非常に高い蛍光塗料「スーパールミノVトップ」と夜間にライトに反射する「ビームライト」を組み合わせた量水標が多くの自治体で採用されております。また、VOC削減対策としてプラスチック用の水性塗料「ルミノプラコート」を開発し、ヘルメット等への採用に向けて市場展開中です。今後も環境や社会問題に配慮した製品を提案しながら、ESG活動に取り組んでまいります。
なお、セグメントごとの研究開発費は、「国内塗料事業」1,544百万円、「照明機器事業」392百万円、「蛍光色材事業」83百万円であります。
当連結会計年度の主な研究開発活動は次のとおりであります。
(1)国内塗料事業
① 構造物塗料分野
橋梁や各種プラント施設に代表される大型の鋼構造物や土木コンクリート構造物などにおいて「LCC(ライフサイクルコスト)の低減」、「環境負荷低減」、「省力化」、「点検・診断」、「安全・安心」をキーワードに、公共性の高い社会インフラを長期間護るための材料開発と、塗装システム開発及びメンテナンス市場をターゲットとした補修・補強材料や塗膜診断技術を活用した塗膜の寿命予測などに注力しております。LCCの低減では、塩害環境向け高遮断塗装システム「タイエンダーシステム」や新設コンクリート向け養生被覆工法「シールドベトン工法」、環境負荷低減では、「塗る」作業を「貼る」作業に変える画期的商品である重防食シート「メタモルシート#1」やVOC(揮発性有機化合物)を大幅に削減した「DNT水性重防食システム」「水性グリーンボーセイ速乾」、点検・診断では、鋼構造物点検時の簡易補修材料「サビシャットスプレー」、安全・安心では、橋脚や標識ポール、照明等の地際・基部腐食対策塗装システム「ポールダンサーシステム」等の開発を行い、市場展開に取り組んでおります。また、防食技術センターを活用して、顧客と協業での現場施工性に関する検証試験や企業間コラボレーションによる新規材料・工法の研究開発を進めております。
② 建築塗料分野
戸建・集合住宅やオフィスビルの新築・改修において、「高耐久性・省エネ・省工程・安全・快適」をキーワードに環境に優しい独創的な製品の開発に取り組んでおります。高層ビル等の外壁に使用されるカーテンウォールの改修用として、業界初となる高意匠メタリック仕上げをローラー塗装で可能にする弱溶剤形ふっ素樹脂塗料「Vフロン#200スマイルRBメタリック」、オフィスビル、商業施設等の扉や手摺りなど、人の手が多く触れる箇所での皮脂による汚れ、はがれの問題を解決し、かつ臭気を抑えた「アクアマリンタックレス 凛」、従来のエマルション塗料から90%以上の臭気を低減した「COZY PACK」、更に抗ウイルス性、抗菌性を付与した「COZY PACK Air」などの製品で市場展開に取り組んでおります。
③ 車輌産機・自動車補修塗料・プラスチック塗料分野
車輌産機塗料分野では環境対応型塗料として1液型ウレタン樹脂系エマルジョン塗料「AQシリーズ」を開発して工業用水性塗料として市場展開しております。
自動車補修塗料分野では環境対応型塗料として1液型アクリルウレタン塗料「Autoハイドロシャーシ」を開発して自動車下塗り周辺塗料として市場展開し、また既存の溶剤系下塗り塗料「Autoラピッドドライシャーシ」も特別化学物質障害予防規則への対応品としてリニューアルして市場展開しております。
自動車プラスチック塗料分野においてはインモールドコーティング(IMC)塗料の新規開発において、具体的な生産工程を想定した試験を実施し、市場での採用活動をしております。
新意匠性・工程短縮として、工程短縮での金属調塗料の検討、メッキに代わる更なる金属調塗料の開発に取り組んでおります。
④ 建材塗料分野
新設住宅市場向けの外装建材用塗料、屋根建材用塗料、内装建材用塗料での高意匠、高機能、高耐久化などの顧客ニーズに応える環境に配慮した高付加価値塗料と塗装システムの開発に取り組んでおります。特にインクジェット加飾システムによる高意匠化と高耐久・高付加価値塗料とを組み合わせた積層塗膜での提案を進めております。
また、戸建を含む住宅分野だけでなく、店舗や非住宅分野へも展開できる意匠性や塗装システムの開発にも取り組んでおります。
⑤ 金属焼付塗料・粉体塗料分野
厚膜塗装作業性に優れるエポキシ変性ポリエステル樹脂下塗塗料「メタルコングプライマーGP」を発売しました。1コート60μmの塗装が可能であり、鉄・非鉄金属に幅広く密着することを特徴としており、市場で好評を得ております。既に発売しております低温焼付形ポリウレタン樹脂系上塗塗料「Vクロマ#100ECO-LB」との組み合わせにて、耐久性が良好な塗膜品質が得られるとともに、焼付乾燥炉の低温化によるエネルギー削減にも貢献しております。弊社独自技術により塗膜形成時に二層分離形構造を形成する「パウダーフロンSELA」の「ボンディングメタリック」について、従来の溶剤系ふっ素樹脂塗料(メタリック色)と比べて大幅な工程短縮につながることから、市場で好評を得ております。
⑥ インクジェット・新事業分野
当社の各種塗料配合技術をインクジェットインク開発に応用し、UV硬化インクや水性インク等の環境対応製品の開発を進めております。新事業としては、貴金属ナノ粒子の合成技術と表面処理技術を応用したバイオセンシング用診断材料や無機酸化物を数10nmレベルまで分散した反射防止用コーティング液などの機能材開発に取り組んでおります。
コーティング技術センターでは当社の強みであるインクジェットインクによる加飾技術と塗料の積層技術を組み合わせた高意匠性で高付加価値な製品の提案も行っております。2022年度においては住宅建材・内装材関係の検討とインクジェットインク・塗料の積層コーティングを請負う加飾プロバイダーに対するインク販売を開始して更なる市場展開を進めております。
⑦ 防食技術センター(2020年度に那須工場内に開所)
2020年7月に開所して以来、延べ400社を超える企業、研究機関の方々に施設の見学及び様々な塗料の検証にご活用いただいております。VOC削減、塗装環境改善を目的とした水性塗料、低温環境でも施工性に優れた塗料、塗装時間・工程を短縮し塗装工事を効率的に実施できる貼る塗料、新規塗装工法の検証などを行っており、ユーザーとの共同開発商品も誕生しております。
⑧ コーティング技術センター(2020年度に小牧工場内に開所)
2020年6月に開所して以来、延べ370社を超える企業、商社の方々に来所いただき、施設の見学及び新規採用の塗装仕様検討などにご活用いただいております。来客数だけではなく、販売実績に繋がったテーマも2021年度11件、2022年度16件と順調に増加しております。また、環境対応と高意匠に対する関心が高く、インクジェット、インモールドコーティングを中心に新塗装システムの構築、提案を実施してまいります。
(2)海外塗料事業
自動車プラスチック塗料分野においては、中国市場におけるGB規格へ対応したアルミホイール向けプライマー・トップクリヤーの市場展開を検討しております。
メキシコ市場においては、UV塗料の自動車内装向け塗料の開発と承認活動に取り組んでおります。
重防食塗料分野においては、中国、東南アジアを中心としたプラント設備向けや政府開発援助(ODA)橋梁案件向けに日本の塗料設計技術を提供し、LCCの低減や環境負荷低減の実現を目標として市場展開に取り組んでおります。
(3)照明機器事業
LED照明器具が登場してから10年以上が経過し、新設の照明器具はほぼ100%LED照明器具になり、白熱電球や蛍光灯といった従来型光源を使った既存照明器具のLED化も進んでおります。市場のLED照明に対するニーズも、コンパクト化、高効率化、高演色化、様々な制御への対応、様々なモノやコトと繋がる照明など高度化かつ多様化しております。
照明機器事業を担当するDNライティンググループでは、今年度も照明器具の存在感を誇張せず、美しく心地よい空間を演出するキーワード「納まる溶け込む」をコンセプトにした照明器具の開発に注力し、極細でありながら美しい曲線を表現可能にしたFXU-LEDシリーズ、横方向にも縦方向にも曲げることのできるFXC-LEDシリーズ、防水性能を大幅に向上させ家庭やホテルでの浴室でも使用可能なSO4-LEDシリーズなどを新たに発売いたしました。一方、特殊用途の分野では極めて太陽光に近い特殊LEDを用いて、自動車メーカーの新開発車プレゼンルーム用照明器具を開発しました。また制御の分野では無線制御システムや調光・調色システムの開発、改良を継続しております。
昨年、DNライティングが所属する日本照明工業会では政府が提唱する未来社会のコンセプトである「Society5.0」に対応する新時代のあかりの概念として「Lighting5.0」を定義しました。これは従来の空間を明るくする機能だけではなく、「健康」「安全」「快適」「便利」という、4つの更に進化した価値をもたらす照明を「Lighting 5.0」と総称しております。「Lighting 5.0」は、分野や業種を超えた様々なモノ、コトにつながることで、多様な環境やライフスタイルに合わせたより豊かな暮らしを、照明を通して創造します。DNライティングもさまざまなモノやコトとつながる「健康」「安全」「快適」「便利」なあかりの普及を通して、ニューノーマルに適した新しいあかり文化の創生と脱炭素社会への貢献を目指しながら、持続可能な社会に向けた取り組みを拡大・加速してまいります。
(4)蛍光色材事業
蛍光顔料事業では、新色を含め色のバリエーションを揃えた環境対応型製品の樹脂着色用顔料「FX-300シリーズ」が耐熱性や耐ブリード性に優れており、好評いただいております。
蛍光塗料事業では、気候変動に伴う自然災害から未然に人身を守る防災・減災・避難分野に適合した製品を提案しており、当社の特徴的な製品である視認性が非常に高い蛍光塗料「スーパールミノVトップ」と夜間にライトに反射する「ビームライト」を組み合わせた量水標が多くの自治体で採用されております。また、VOC削減対策としてプラスチック用の水性塗料「ルミノプラコート」を開発し、ヘルメット等への採用に向けて市場展開中です。今後も環境や社会問題に配慮した製品を提案しながら、ESG活動に取り組んでまいります。
なお、セグメントごとの研究開発費は、「国内塗料事業」1,544百万円、「照明機器事業」392百万円、「蛍光色材事業」83百万円であります。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00891] S100R8ZH)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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