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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004ZPX

有価証券報告書抜粋 宝ホールディングス株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府や日本銀行の経済対策および金融政策の効果を背景に円安や株高が進み、輸出関連企業を中心として収益に改善が見られました。
また、雇用・所得環境は改善傾向が続いておりますが、消費税増税の影響を受けた個人消費にその効果を及ぼすまでにはいたっておりません。
海外においては米国では景気回復基調が続いておりますが、新興国経済の成長は鈍化しており、世界景気は先行きが不透明な状態です。
このような環境の下、当社グループでは、長期経営ビジョン「TaKaRaグループ・ビジョン2020」の達成に向けた第2ステップとしての「TaKaRaグループ中期経営計画2016」をスタートさせ、国内では収益力の向上、海外では事業の拡大・伸長に取り組むとともに、バイオ事業の成長加速により、環境変化に強いバランスのとれた事業構造に変革していくことを目指し、着実な事業活動に努めました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は前期比104.7%の219,490百万円、売上総利益は前期比106.2%の85,099百万円、営業利益は前期比116.9%の11,096百万円、経常利益は前期比119.4%の11,827百万円となりました。特別損益では前連結会計年度にタカラバイオ株式会社の株式の一部売却による関係会社株式売却益がありましたので、税金等調整前当期純利益は前期比61.4%の11,453百万円、当期純利益は法人税等の税率の変更等による繰延税金資産の取崩しなどの影響もあり、前期比55.5%の5,706百万円となりました。
セグメント別の状況は次のとおりであります。
〔宝酒造グループ〕
当社グループの主たる事業である酒類・食品業界は、少子化・高齢化による国内市場の縮小、消費者の嗜好の多様化や節約志向の継続、それらにともなう販売競争の激化という状況が続いております。また、新興国の需要増加や円安の影響による輸入原材料価格のさらなる高騰も懸念されます。
一方で国内では、女性の社会進出や高齢者世帯・単身世帯の増加による中食市場の拡大、また海外においても、新興国の経済成長や消費の活性化により、日本食市場の拡大が見込まれるなど、新たな機会も存在しています。
このような環境の下、常に消費者の皆様へ技術に裏付けられた安心・安全な商品を提供することを第一に考え、豊富な品揃えと差異化された高品質商品によるブランドの育成に努めました。
当セグメントの製品別売上状況などは次のとおりであります。
(酒類)
焼酎
本格焼酎では、「一刻者」が“全量芋焼酎「一刻者」<赤>”を牽引役とし、ブランドの再活性化に取り組んだこともあり増加しましたが、その他の本格焼酎の減少により、本格焼酎全体の売上高は減少しました。
甲類焼酎では、「宝焼酎ゴールデン」の発売など、消費者の新たな需要を喚起すべく商品展開を進めましたが、「純」・「JAPAN」などのニュータイプ焼酎や飲用甲類焼酎が減少したため、甲類焼酎全体の売上高は減少しました。
以上の結果、焼酎全体の売上高は、前期比96.4%の63,583百万円となりました。
清酒
国内清酒市場は、年々消費量が減少する厳しい状況が続いておりますが、宝酒造株式会社では、新たな清酒ユーザーの開拓に取り組んでおります。一昨年販売ルートを拡大した“松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒”が、新感覚の清酒として好調を維持し、増産対応の設備ができたこともあり、大幅に増加しました。
また、松竹梅「天」は、収納しやすく捨てやすい「エコパウチ」や新発売した“松竹梅「天」<糖質70%オフ>”が好評を博しました。このほか、業務用専売の松竹梅「豪快」の好調もあり、清酒カテゴリーは4期連続の増収となりました。
海外でも日本食市場の広がりを背景に、TAKARA SAKE USA INC.(米国)が増収となりました。
以上の結果、清酒全体の売上高は、前期比106.0%の24,919百万円となりました。
ソフトアルコール飲料
ドライ系チューハイでは、元祖辛口缶チューハイの「タカラcanチューハイ」が減少しましたが、基幹ブランドと位置付け、さらなる拡売に取り組んでおります辛口チューハイ“TaKaRa「焼酎ハイボール」”が引き続き好調に推移したため、増加しました。一方、その他のチューハイでは大型新製品の発売がなく、“TaKaRa CAN CHU-HI「直搾り」・「すりおろし」”では限定フレーバーを投入したものの、ブランド全体の活性化にはいたらず減少しました。
以上の結果、ソフトアルコール飲料全体の売上高は、前期比96.7%の25,896百万円となりました。
その他酒類
国内では株式会社ラック・コーポレーションの販売する輸入ワインが好調に推移し、海外でも、AGE INTERNATIONAL,INC.(米国)がバーボンウイスキーの売上高を、THE TOMATIN DISTILLERY CO.LTD(英国)がスコッチウイスキーの売上高をそれぞれ伸ばしましたので、その他酒類の売上高は前期比107.2%の13,491百万円となりました。
以上の結果、酒類全体の売上高は前期比99.3%の127,892百万円となりました。
(調味料)
宝酒造株式会社では、家庭用、業務用に加え、今後ますます伸長が予想される加工・惣菜メーカーへの積極的対応を図るとともに、外食チェーンへの取り組みも強化しました。
また、機能性調味料など、発酵・醸造技術に裏付けされた機能性の高い差異化商品の開発・育成にも取り組んでおります。
食塩ゼロ品質訴求を徹底した「料理のための清酒」が牽引役となり、料理用清酒は引き続き好調に推移し、食品調味料も増加しましたが、みりんは消費税増税前の駆け込み需要の反動の影響もあり減少しました。
以上の結果、調味料全体の売上高は前期比99.8%の23,485百万円となりました。
(原料用アルコール等)
当連結会計年度も引き続き新規取引先の開拓とともに、円安等の影響による粗留アルコールの価格変動への対応を図るため、価格改定にも取り組みました。
その結果、工業用アルコールや添加アルコールなどが増加し、原料用アルコール等の売上高は前期比107.8%の7,437百万円となりました。
(物流)
当事業では、外部顧客への売上高の拡大と積極的な周辺分野への多角化に取り組んでまいりましたが、工事部門が減収となりましたので、売上高は前期比97.7%の12,097百万円となりました。
(海外日本食材卸)
当事業では、欧州でのネットワークやパートナーシップを拡大・強化するために、前連結会計年度中に連結子会社としましたTAZAKI FOODS LTD.(英国)およびCOMINPORT DISTRIBUCIÓN S.L.(スペイン)の売上高が寄与し、またFOODEX S.A.S.(仏国)も引き続き順調に売上高を伸ばしましたので、海外日本食材卸の売上高は前期比194.3%の17,638百万円と大幅に増加しました。
(その他)
その他の売上高は前期比98.1%の1,537百万円となりました。
以上の結果、宝酒造グループ全体の売上高は前期比104.3%の190,089百万円、売上総利益は前期比105.6%の69,397百万円、販売費及び一般管理費は人件費や運送費などの増加がありましたので、前期比103.7%の61,556百万円となり、営業利益は前期比123.9%の7,840百万円となりました。

〔タカラバイオグループ〕
タカラバイオグループでは、長年培われたバイオテクノロジーを活用し、バイオ産業支援事業、遺伝子医療事業、医食品バイオ事業の3つの領域に経営資源を集中し、業績の向上に努めました。
バイオ産業支援事業
バイオテクノロジー関連分野の研究開発活動がますます広がりを見せるなか、タカラバイオグループでは、こうした研究開発活動を支援する製品・商品やサービスを中心に展開する当事業をコアビジネスと位置付けております。
当事業の売上高の状況は、主力の研究用試薬が、円安の影響もあり、前期比で大きく増加いたしました。また、受託サービスおよび理化学機器も前期比で増加しました。
以上の結果、バイオ産業支援事業の売上高は、前期比108.9%の23,593百万円と増収となりました。
遺伝子医療事業
当事業では、高効率遺伝子導入技術レトロネクチン法、高効率リンパ球増殖技術であるレトロネクチン拡大培養法、siTCRおよびRNA分解酵素等の自社技術を利用した、がんとエイズの遺伝子治療の早期商業化を進めております。
なお、当連結会計年度より、遺伝子医療事業の機能の一部をバイオ産業支援事業に移管・統合したことにより、現時点では同事業における売上高の計上はありません。
医食品バイオ事業
当事業では、食から医という「医食同源」のコンセプトに基づき、タカラバイオグループ独自の先端バイオテクノロジーを駆使して日本人が古来常食してきた食物の科学的根拠を明確にした機能性食品素材の開発、製造および販売を行っており、ガゴメ昆布フコイダン関連製品、ボタンボウフウイソサミジン関連製品、明日葉カルコン関連製品、寒天アガフィトース関連製品およびキノコ関連製品等を中心に事業を展開しております。
医食品バイオ事業の売上高は、キノコ関連製品が前期比で減少しましたが、健康食品が前期比で増加しましたので、前期比106.0%の2,376百万円と増収となりました。
以上の結果、タカラバイオグループ全体の売上高は前期比108.6%の25,969百万円、売上総利益は前期比110.0%の13,827百万円、販売費及び一般管理費は試験研究費の増加などがありましたので、前期比108.5%の11,524百万円となり、営業利益は前期比117.8%の2,302百万円と増益となりました。

〔宝ヘルスケア〕
健康食品市場は、高齢化の加速や健康志向の高まりを背景に、今後さらに拡大することが予想されます。このような状況のなか、宝ヘルスケアでは、ガゴメ昆布「フコイダン」シリーズに最注力し、積極的かつ効率的な広告宣伝による通信販売事業の新規顧客の獲得やリピート率向上に取り組みました。
以上の結果、フコイダン関連製品や化粧品OEMの売上高の増加などにより、宝ヘルスケアの売上高は前期比116.0%の1,652百万円となり、売上総利益は前期比113.2%の848百万円、販売費及び一般管理費は広告宣伝費の増加などがありましたので前期比111.3%の810百万円となり、営業利益は前期比177.9%の38百万円と増益となりました。

〔その他〕
その他のセグメントは印刷事業などの機能会社グループであり、売上高は前期比95.2%の7,232百万円、売上総利益は前期比81.5%の854百万円、販売費及び一般管理費は前期比100.4%の742百万円となりましたので、営業利益は前期比36.2%の112百万円と減益となりました。

(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益11,453百万円、減価償却費4,662百万円、売上債権の増加2,202百万円、未払消費税等の増加1,880百万円、法人税等の支払額7,362百万円などで9,545百万円の収入と前年同期に比べ2,312百万円の増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還による収入9,623百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出8,457百万円、有価証券の取得による支出5,738百万円、投資有価証券の取得による支出5,009百万円などにより10,253百万円の支出となり、前年同期に比べ2,000百万円の支出減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入10,100百万円、配当金の支払額2,214百万円などにより6,819百万円の収入となり、前年同期に比べ4,257百万円の収入増加となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物に係る換算差額を含めた当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より8,140百万円増加し42,749百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00396] S1004ZPX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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