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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AHZZ

有価証券報告書抜粋 株式会社MBSメディアホールディングス 業績等の概要 (2017年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度の日本経済は、米国経済の持ち直しや円安により輸出企業を中心に企業業績が回復し、個人消費も緩やかに拡大した。広告市況も緩やかな景気拡大に沿って微増となり、リオデジャネイロ五輪・パラ五輪などの大型スポーツイベントも牽引してラジオ・テレビともに広告費は回復傾向となった。
このような環境の中、当社はテレビの視聴率向上などを背景に積極的な営業活動を展開した結果、市況全体の回復を大きく上回る営業成績を収めることができた。
この結果、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)における当連結会計年度の売上高は704億16百万円と前連結会計年度に比べ24億77百万円(3.6%増)の増収となった。利益については営業利益は38億9百万円と前連結会計年度に比べ15億40百万円(67.9%増)の増益、経常利益は46億5百万円と前連結会計年度に比べ15億21百万円(49.3%増)の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は33億84百万円と前連結会計年度に比べ12億55百万円(59.0%増)の増益となった。

セグメントの業績を示すと、次のとおりである。
① 放送事業
昨年3月に本放送がスタートしたFM補完放送(ワイドFM)は当期が実質初年度で、都市部の難聴が改善したことや音質の良さを周知してリスナー獲得に取り組んでいる。「音楽に強いMBSラジオ」のイメージを定着させるため、24~29時を音楽番組に特化したほか、野球中継では臨場感あふれる音作りに努めた。FMの周波数90.6MHzにちなんで9月6日を「MBSラジオの日」として記念日登録するなど、一層の周知に努めている。
また、浅越ゴエ、亀井希生アナウンサー、福島暢啓アナウンサーの冠番組が相次いでスタートしたほか、個性豊かなパーソナリティを起用した『スマラジw(ワイド)』や、様々な単発番組でも次世代につなげる取り組みを進めている。さらに、開局65周年を記念してラジオに想いのある方々を取り上げたインタビュー番組『ラジオ65人のなかま』を放送し、ラジオの魅力をアピールしている。
スポーツでは土曜日のタイガース戦中継の聴取率で、MBSラジオが15年ぶりにABCを上回り、ナイターオフの10月編成でもスポーツアナウンサーと解説者のコンビを軸とした『with Tigers MBSベースボールパーク みんなでホームイン!』が好評を博した。
番組コンクールではドキュメンタリー『学生に夏休みはない 2015』がギャラクシー賞ラジオ部門で優秀賞、日本民間放送連盟賞ラジオ報道番組部門で優秀を受賞した。ギャラクシー賞ではラジオドラマ『手塚治虫のどついたれ~大阪大空襲』と『それゆけ!メッセンジャー』がいずれも奨励賞を受賞した。
インターネットラジオサービス「radiko.jp」では、過去一週間の番組を聴取できる「タイムフリー」、SNSなどを通じてお勧めの番組をシェアできる「シェアラジオ」といった新たな2つの機能の実証実験が昨秋から始まった。3月に実施した恒例のイベント『ラジオウォーク』では、このタイムフリー機能を使えば出発時間をずらして参加した方にもリアルタイムで楽しめる環境を提供するなど、様々な切り口でラジオに関心を持ってもらおうと取り組んでいる。
営業面では、番組内でパーソナリティが商品やサービスを紹介する生CMや、ショッピング枠の売れ行きが好調だった。また『Wマコトの笑コミュ!』『シルクのべっぴん塾』『居酒屋阿希子』『内山信二のまんま茶番劇!』『プッチンやってま~す!』といった1社提供番組を新たに立ち上げ、タイムセールスは好調に推移した。
イベントは恒例の『万博へGO! with MBS2016』(9月)、『MBSラジオ秋まつり』(11月)、『ラジオウォーク』(3月)のほか、万博記念公園で夏と冬に開催されるイルミネーションイベントが新たに加わった。また『神戸開港150年プレ事業特別企画 おかえり!MBSドリームズ・カム・クルーズ』(10月)、『ひょうご博覧会 in 大阪』(3月)など、地方自治体とのつながりを深め、セールスにつなげた。様々なスポンサーのニーズに応えるためにもイベントはますます重要になっており、公開生放送や公開収録など柔軟に対応することで収益を上げている。
スポットセールスでは、電力、ガス、携帯電話といった社会インフラ関連のCM、教材や健康食品、車の買い取りといった、リスナーを顧客としてコールセンターへ誘引する長尺のCMでも売上が増えた。法律事務所からの出稿は、全国展開する大手事務所から大規模出稿を獲得し、前期に引き続き大きく伸ばした。
またスポンサーとのコラボレーションの新たな取り組みとして、「UHA味覚糖プレゼンツ あめちゃんでつながろう!」プロジェクトを9月から2月まで生CM、スポット、イベントを組み合わせ多面的に展開した。
これらの結果、タイムセールスの売上高が29億10百万円(前期比103.3%)、スポットセールスの売上高が8億59百万円(同109.4%)でラジオ部門全体の売上高は37億69百万円となり、4期連続の増収で6期ぶりに売上高が37億円台に達した。
テレビの視聴率は全日(6~24時)、ゴールデン帯(19~22時)、プライム帯(19~23時)、ノンプライム帯(6~19時、23~24時)の全ての時間帯で改善し、軒並みここ数年で最も高い数字を記録した。当期の平均視聴率は全日7.5%(前期比+0.2ポイント)、ゴールデン帯10.8%(同+0.2)、プライム帯10.9%(同+0.3)、ノンプライム帯6.6%(同+0.3)である。
これらの成果は、『ちちんぷいぷい』(月~金・13時55分~17時50分)が、視聴者が求める生活情報を幅広く扱ったことなどで当期平均視聴率が7.6%と同時間帯1位を13年連続で堅持したことや、ここ数年取り組んできた自社制作の全国ネット番組の強化が実を結んだことなどが大きな要因である。木曜19時の『プレバト!!』は平均視聴率が14.8%と非常に高い水準を保ち、3年連続で同時間帯1位となった。関東地区でも平均11.9%で同時間帯民放1位と数字を伸ばしている。また日曜22時の『林先生が驚く初耳学!』が平均視聴率10.9%と2ケタを突破、日曜23時の『情熱大陸』も平均7.7%とここ9年のベスト視聴率を更新するなど好調である。
また、開局65周年記念事業として10月に実施した神戸・屋久島間往復3泊4日の大型客船での豪華船旅企画『MBSプレゼンツ ドリームズ・カム・クルーズ』では、初めて動く船上から生中継したほか、寄港地の門司ではRKB毎日放送、屋久島では南日本放送の協力で生中継を実施し、『せやねん!』などレギュラー番組のほか、特別番組『あっぱれ!屋久島ツアー神秘の島でパワーをもらっちゃおうSP』を放送した。
65周年記念事業としては他にも、全国ネットで『新春ドラマ特別企画 しあわせの記憶』(1月8日)、ローカルでは『激撮!直撃!!スクープ 秘蔵映像全て見せます』(11月3日)、『アートの日・アーっと驚く!カンサ偉ジン博覧会』(3月25日)など、様々な特別番組を放送した。
スポーツでは「with Tigers」の取り組みを継続し、全国ネット含め阪神タイガースの公式戦10試合を生中継した。レギュラー番組『ちちんぷいぷい』や『せやねん!』でも随時タイガース情報をとりあげたほか、1月3日には特別番組『新春with Tigersスペシャル~掛布雅之の挑戦』を放送した。
2年目を迎えた「高校ラグビー推進プロジェクト」では、全国高校ラグビー大会の試合中継だけでなく、大会期間中にシリーズ企画『花園から世界へ~JAPAN戦士の高校時代』や、日本代表で主将や監督を務めた故・平尾誠二さんを偲ぶ特別番組『ミスターラグビーが教えてくれたもの』を放送した。
男子ゴルフでは『ダンロップフェニックストーナメント』(11月)、女子では『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(10月)、全米女子プロゴルフ協会公式戦『TOTOジャパンクラシック』(11月)、世界4大ツアー(日・韓・欧・豪)対抗戦『THE QUEENS presented by KOWA』(12月)を放送した。
さらに、10月には水曜深夜のレギュラー番組『戦え!スポーツ内閣』がスタート。様々な競技のアスリートの素顔を発掘し、幅広い層にスポーツの魅力を伝えている。これらの多様な取り組みを、2019年ラグビーW杯日本大会、2020年東京五輪・パラ五輪に向け、続けていく。
番組コンクールでは、『映像’16』の「自衛官とその家族~戦後71年目の夏に」がギャラクシー賞テレビ部門奨励賞、「追いつめられた“真実”~息子の焼身自殺と両親の9年」がギャラクシー賞テレビ部門で入賞した。また『映像’16』の「がんとお金~夢の治療薬の光と影」が坂田記念ジャーナリズム賞を受賞した。海外でも、『泉涌寺音舞台 風姿編』がドイツ・ワールドメディア・フェスティバルにおいて、ドキュメンタリー:アーツ部門で銀賞を、US国際映画祭においてパフォーミングアーツ部門で銀賞を受賞した。また、ドラマ『遺品整理人 谷崎藍子5』もUS国際映画祭においてテレビ映画部門で銀賞を受賞した。
営業面では、ゴールデン・プライム帯の自社制作の全国ネットレギュラー3番組の売上がアップしたことや、単発の1社冠提供セールスを複数実現したことなどでネットタイムセールスは増収となった。ローカルタイムセールスでもレギュラー番組や年末年始の特別番組のセールスが非常に好調だったことで、売上高が3期連続で過去最高を更新した。
さらに、商品化権収入や番組販売も過去最高となった。番組販売は、特色ある幅広い番組が支持され、系列局など国内各局だけでなく海外や航空機内上映などの販売も伸びている。配信事業は、在阪他局に先駆けてスタートした自社プラットフォームでの無料見逃し配信が順調に番組数を増やし、広告セールスも徐々に増え始めている。12月にスタートした有料配信プラットフォーム『動画イズム444』は、番組ラインナップが109タイトル1,566エピソード(3月末現在)まで増えており、会員増を目指していく。
以上の結果、タイムセールス全体の売上高は220億66百万円で前期比102.2%と数字を伸ばしている。
スポットセールスは、サービス・娯楽、食品、薬品、基礎材などの業種で前期を上回り、地元関西系企業の旺盛な出稿意欲や視聴率の改善を背景に積極的なセールスを展開した結果、売上高は前期比105.2%の322億98百万円に達した。
この結果、当期のテレビ部門の売上高は543億65百万円となり、9期ぶりに540億円台を回復した。
上記の結果に放送事業関連事業を加味した売上高は702億3百万円と前連結会計年度に比べ24億98百万円(3.7%増)の増収となり、セグメント利益は37億75百万円と前連結会計年度に比べ15億45百万円(69.3%増)の増益となった。
② その他
スポーツ施設への入場者数が減少した結果、その他の売上高は2億12百万円と前連結会計年度に比べ21百万円(9.1%減)の減収、セグメント利益は18百万円と前連結会計年度に比べ7百万円(29.4%減)の減益となった。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益の増加等により、前連結会計年度末に比べ15億47百万円増加した。この結果、当連結会計年度末における資金は、160億円(前期末比10.7%増)となった。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、営業活動の結果得られた資金は、34億85百万円増加し、68億37百万円(前年同期比104.0%増)となった。これは、主に税金等調整前当期純利益が増加したこと及び売上債権の増減額が減少したこと等によるものである。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、信託受益権の取得による支出の増加等により、投資活動の結果使用した資金は、34億23百万円増加し、45億30百万円(前年同期比309.4%増)となった。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度においては、配当金の支払額の増加等により、財務活動の結果使用した資金は、3億71百万円増加し、7億59百万円(前年同期比95.7%増)となった。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04379] S100AHZZ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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