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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10059Q8

有価証券報告書抜粋 株式会社アミューズ 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー株式の総数等

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社は、貸倒債権、たな卸資産、投資、法人税等、財務活動、退職金、偶発事象や訴訟等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。当社は、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行い、その結果は、他の方法では判定しにくい資産・負債の簿価及び収入費用の報告数字についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

① たな卸資産
当社グループは、たな卸資産の評価方法として、通常の販売目的で保有するたな卸資産については、商品は主として総平均法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)、製品及び仕掛品は主として個別法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)、貯蔵品は主として最終仕入原価法による原価法により算定しております。
なお、映像作品につきましては、営業収入(映画配給、ビデオ・DVD販売、TV番組販売収入等)ごとに過去の販売実績を基礎とする販売見込額により原価を区分し、その販売区分ごとの収益計上時に一括償却する方法によっております。実際の将来需要又は市場の状況が当社グループの見積りより悪化した場合、追加の損失が計上される可能性があります。
② 重要な引当金
当社グループは、重要な引当金の計上基準として、貸倒引当金については、売上債権等の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等の特定債権については個別に回収可能性を検討して、回収不能見込額を計上しております。取引先の財務状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加の引当が必要となる可能性があります。
役員賞与引当金については、当社は役員賞与の支給に備えるため、当連結会計年度末における支給見込額を計上しております。
返品調整引当金については、当社及び一部の国内連結子会社は、返品による損失に備えるため、将来の返品見込損失額のうち当連結会計年度の負担額を計上しております。
ポイント引当金については、当社は通信販売において顧客へ付与したポイントの利用による費用負担に備えるため、利用実績率に基づき将来利用されると見込まれる額を計上しております。
役員退職慰労引当金については、当社は2006年5月に当社取締役会で、役員退職慰労金制度の廃止を決議し、6月の定時株主総会で、その廃止に伴う打切り支給が決議されたことにより、当連結会計年度末在任役員の2006年6月末の要支給額を計上しております。

(2)当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度の主な事業概況につきまして、国内における好調なコンサート市場を背景に、福山雅治の自身初となる全国ドームツアーをはじめとした多くのライブを展開すると同時に、市場の多様化を図るため、海外拠点の更なる強化を進めながら、福山雅治のアジアツアー(香港・台湾)、Perfumeのヨーロッパ・米国ツアー(初のニューヨーク公演)、BABYMETALのワールドツアー(北米・ヨーロッパ)、ONE OK ROCKのヨーロッパ・アジアツアー、米国ライブ、FLOWの海外(米国・ブラジル)でのアニメ音楽フェスへの出演等を行いました。映像関連では、佐藤健主演「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」の2部作が2014年実写映画の中で興行収入1位を収め、世界8ヵ国(2014年12月実績)でも放映するなど当社出資映像作品において大きな実績を残すことができました。
また、2015年3月には新たな取り組みとして、東京タワーに自社取扱いではないコンテンツ(テレビ用アニメーションで好評放送中の大人気作品『ONE PIECE』)を活用したテーマパーク(東京ワンピースタワー)を運営する事業を始動(Amusequest Tokyo Tower有限責任事業組合の設立)し、事業ポートフォリオの拡大に取り組みました。
これらの結果、当連結会計年度の当社グループの経営成績は営業収入392億8百万円(前年同期比16.1%増)、営業利益39億2千4百万円(前年同期比7.7%増)、経常利益40億6千7百万円(前年同期比7.9%増)、当期純利益26億7千1百万円(前年同期比21.1%増)と増収増益となりました。
なお、セグメントの概況は、「第2 事業の状況 1 業績等の概要」をご参照ください。

(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、以下のものがあげられます。
会社の戦略上の判断、アーティスト本人の要因もあわせ主要アーティストの人気・活動・契約状況、中長期的には新人アーティストの発掘・育成状況、それらアーティストから生み出される作品・商品のヒット状況等が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
大規模なコンサート・舞台制作は短期的に営業収入を急増させますが、開催が不定期であることが多く、またその性質上、自然災害・天候・感染症等の要因に影響されることもあります。同様に、音楽及び映像のパッケージ・配信等の各種作品の発売・興行時期も業績変動の要因となります。特に映像作品は投資した資金の回収期間が長期にわたることもあり、その間の制作状況・外部環境の変化も含め、リスクが増大することがあります。当社グループが保有している資産について、市場価格の著しい下落、事業収益性悪化の場合、減損会計の適用により減損損失が発生し、業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
当社グループは、総合エンターテインメント企業として、積極的に新規事業に取り組んでおりますが、エンターテインメントビジネスは、そもそもがヒットビジネスで変動的であり、新たな試みは、その性格上、既存の市場にチャレンジするものも多く、その性質上リスクの発生は否めず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
日本国内の人口減少の長期的な影響から国内市場の成長性は不透明な状況です。そのため海外への事業展開を積極的に進めておりますが、政治的・経済的要因、法律・制度及び各種規制、テロ・戦争等予期し得ない事由が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)戦略的現状と見通し
当社グループの次期の業績見通しは、増収増益を計画しております。


・当社アーティストによる大型コンサートが増加
・コンサートとの連動などにより、商品売上収入が増加
・新規事業によりプレイスマネージメント事業の収入が増加
上記要因などにより、増収となる計画です。


上記増収要因などにより、増益となる計画です。


上記増益要因などにより、増益となる計画です。

セグメントの業績見通しは、次のとおりであります。

〔アーティストマネージメント事業〕
増収増益となる計画です。

[主な事業]
・ イベント収入:
サザンオールスターズ(4-8月)、福山雅治(8月)、ONE OK ROCK(5-7月)のコンサートツアー、当社音楽アーティストが一堂に会する野外イベント「Amuse Fes 2015 BBQ in つま恋」(7月)など

地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14(1月)
・ 出演収入・CM収入:福山雅治、大泉洋、吉高由里子、深津絵里、三浦春馬など
・ 印税収入(新譜):サザンオールスターズアルバム、PerfumeライブDVDなど
・ ファンクラブ収入・商品売上収入:サザンオールスターズのファンクラブ会員収入、グッズなど


・イベント収入(舞台等)が増加
・商品売上収入が増加
上記要因などにより増収となる計画です。


増収要因により増益となる計画です。

〔メディアビジュアル事業〕
減収減益となる計画です。

[主な事業]
・ 映像作品販売収入:美女と野獣(4月)などのDVD販売収入
・ 映像製作収入:三浦春馬主演映画「進撃の巨人」、佐藤健・神木隆之介主演映画「バクマン。」などの劇場配給収入


・大型作品の減少により、映像作品販売収入・映像製作収入が減少
上記要因などにより減収となる計画です。


減収要因などにより減益となる計画です。
〔コンテンツ事業〕
減収減益となる計画です。

[主な事業]
・サザンオールスターズ、福山雅治、BEGIN、ポルノグラフィティ、Perfumeなどによる旧譜楽曲の販売及び旧譜楽曲の二次使用


配信市場の縮小などを見込み、若干の減収となる計画です。


楽曲の構成により、ほぼ前年同期並みとなる計画です。

〔プレイスマネージメント事業〕
増収増益となる計画です。

[主な事業]
・東京ワンピースタワー、アミューズミュージアムの入場料収入、グッズ販売収入


2015年3月よりオープンとなった東京ワンピースタワーの入場料収入、グッズ販売収入が1年分計上となるため、増収となる計画です。


増収要因により増益となる計画です。

(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
営業活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度は6億2千8百万円の資金の獲得、当連結会計年度は35億9千8百万円の資金の獲得となりました。これは、主に営業債権の増加及び法人税等の支払による資金減少要因等はありましたが、たな卸資産の減少及び税金等調整前当期純利益計上に伴う資金増加要因等が上回ったことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度は9億4千3百万円の資金の使用、当連結会計年度は4億7百万円の資金の使用となりました。これは、主に有形固定資産の取得、子会社株式の取得及び貸付けによる資金減少要因等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度は8億円の資金の使用、当連結会計年度は10億8千6百万円の資金の獲得となりました。これは、主に配当金の支払による資金減少要因等はありましたが、少数株主からの払込みによる資金増加要因等が上回ったことによるものであります。
これらの活動の結果、営業活動におきまして、当社アーティストによる大型コンサートが増加したことやコンサートに付随したグッズ販売収入が増加したこと、財務活動におきまして、Amusequest Tokyo Tower有限責任事業組合の設立により少数株主からの払い込みによる資金増加要因などにより、現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度の70億2千4百万円から43億3百万円増加し、113億2千7百万円となりました。

(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループは音楽原盤権、音楽著作権、肖像権、映像における権利などを多数保有するエンターテインメント企業として、あらゆる人々に夢と感動を届けるため、アーティストと共に優良な作品を提供していくことを基本方針としております。
しかしながら、当社グループを取り巻く事業環境は、日本の人口減少、楽曲販売市場及び映像販売市場の縮小など、引き続き厳しい状態が継続しております。このような事業環境に対して、今後はより迅速かつ明確な経営判断が求められると考えておりますので、アーティストポートフォリオの拡大、アーティスト等から派生するプロダクツの拡張、バリューチェーンの内製化、国内外の新規市場開拓など、既存事業の拡大に加え、さまざまな新規事業・新規プロジェクトを展開してまいります。
また、当社グループの強みであるコンテンツをより一層活用するために、クリエイティブな環境作りとクリーンでクリアな会社経営に努め、企業価値の増大を図っていく所存であります。

経営上の重要な契約等株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05219] S10059Q8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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