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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10023QA

有価証券報告書抜粋 株式会社日立製作所 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析



当グループ(当会社及び連結子会社)は、情報・通信システムから金融サービス等に至る幅広い分野で研究開発活動を進めており、当グループの注力事業に重点的に研究開発資源を配分するとともに、研究開発テーマの厳選と早期の事業化に努めることとしている。現在、社会イノベーション事業のグローバル競争力の強化のため、顧客の有する課題を発掘・共有し、解決する研究開発に取り組むとともに、社会インフラと情報通信システムの融合技術の開発、事業のグローバル化を先導する強いプロダクト・サービスの開発等を重点分野として研究開発強化に取り組んでいる。加えて、将来の中核事業を開拓するための先端研究にも取り組んでいる。
当グループの研究開発においては、当会社のコーポレート研究所及び社内カンパニー・工場内開発部門並びにグループ各社の研究所等が相互に緊密な連携をとりながら、研究開発効率の向上に努めている。また、大学その他の研究機関や外部企業との交流の拡大にも積極的に取り組んでいる。
当会社は、社会イノベーション事業によるグローバルな成長の加速に向けて、北米、欧州、中国、アジア、インド及び南米の研究開発拠点・人員の拡充及び現地主導型研究の拡大により、現地のニーズに迅速に対応できる研究開発の推進を図っている。また、国内の3つのコーポレート研究所において、基礎研究から応用研究までのシームレスな技術・研究開発の推進、社会インフラ分野の研究開発体制の統合によるシナジー効果及びIT研究の高効率化とモノづくりの融合を図っている。
当連結会計年度における当グループの研究開発費は、売上高の3.7%にあたる3,514億円であり、セグメントごとの研究開発費は、次のとおりである。

セグメントの名称研究開発費
(億円)
情報・通信システム766
電力システム192
社会・産業システム272
電子装置・システム480
建設機械179
高機能材料441
オートモティブシステム597
デジタルメディア・民生機器176
その他(物流・サービス他)113
金融サービス6
全社(本社他)286
合 計3,514


なお、当連結会計年度における研究開発活動の主要な成果は、次のとおりである。
・姿勢・形状の変化によって広範囲を遠隔で調査可能な水中用・陸上用ロボットの開発(電力システムセグメント)
福島第一原子力発電所の原子炉建屋や格納容器内等、狭隘空間でも障害物を回避しながら、内部の状況を広範に遠隔で調査することを可能とするため、水中で姿勢を自在に変化させて水平及び垂直面の壁面走行と遊泳動作を両立させた水中走行遊泳型ロボットと、形状を自在に変化させて直径100ミリメートルの管内走行と凹凸面上の安定走行を両立させた陸上用の形状変化型ロボットを開発した。

・3D(3次元)データ処理とAR(Augmented Reality(拡張現実感))映像を用いた遠隔地作業支援技術の開発(社会・産業システムセグメント)
海外のプラント建設現場等において、遠隔地にいる監督者が現場作業を支援することを可能とするため、実際の現場で取得した3Dデータと設計図及び作業工程情報から生成する作業完了時の3Dデータの差を高速で抽出する技術を開発して、作業進捗状況を即時に把握することを可能とするとともに、コンピュータを通じて表示される現実の環境に情報を付加して、人が知覚する環境を拡張できる技術であるARを用い、現場作業者が見ている視野の映像に監督者が作業指示やマニュアル・仕様書等の関連情報を重ねて表示したAR映像を両者がリアルタイムで共有できる技術を開発した。

・サービスロボットの安全かつ効率的な自律移動技術の開発(全社(本社他))
オフィスや公共施設での案内サービスを目的とした自律移動のロボットの安全かつ効率的な移動を可能とするため、巡回中に遭遇した歩行者の通行位置と速度をデータベースとして蓄積し、当該データを基に死角から人が飛び出す可能性を推定するとともに、推定した潜在的危険度の高さに応じて最適な通行経路や速度を選択し、回避行動を取る技術を開発した。


・利便性を損なわずに安全性を向上させたセキュリティ技術の開発(社会・産業システムセグメント)
イベント会場や空港等の大規模重要施設におけるセキュリティシステムにおいて、光を透過するタッチパネルを用いて暗証番号入力と同時に指静脈を認証できる本人認証技術、施設内の複数地点の空気を吸引する質量分析装置を用いて複数地点の危険物を同時に検知できる危険物検知技術、人物の特徴を部位ごとに自動抽出した情報に移動軌跡情報を関連付けてデータベースに登録することで、服装や手荷物、移動ルート等から人物を特定できる不審者追跡技術を開発し、各技術をITで連携することで施設利用者の利便性を損なわずに安全性を向上することを可能とする新たなセキュリティ技術を開発した。

・放射性物質であるセシウムとストロンチウムを高い除去率で同時に除去できる吸着剤の開発(電力システムセグメント)
チタン酸塩化合物に特殊処理を施すことで、水中に溶解した放射性セシウムと放射性ストロンチウムの双方に高い吸着性能を有するとともに、海水成分のナトリウムやカルシウムは吸着しないという高い選択性によって海水条件でも高い吸着性能を維持し、吸着剤体積の3,000倍の量の水からセシウムとストロンチウムを99%以上除去することを可能とした吸着剤を開発した。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01737] S10023QA)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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