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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001Z9N

有価証券報告書抜粋 株式会社小松製作所 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、建設機械・車両、産業機械他の分野において、「品質と信頼性」の追求を基本として、新技術と新商品の研究開発を積極的に推進している。
その研究開発体制は、当社の研究本部、開発本部の建設機械・車両関連の開発センタ及び関係会社の技術部門などからなっており、当連結会計年度の当社グループの研究開発費は64,479百万円である。各事業部門別の研究開発の目的、成果、研究開発費は次のとおりである。

(1) 建設機械・車両事業セグメント
グローバル化に対応した建設機械・車両の効率的な研究開発をねらいとして、国内外に研究開発拠点を配置し、グローバルな開発体制を敷くとともに、相互の人材交流や共同開発の拡大などを行いながら研究開発活動を推進している。また、「イノベーション」を起こすため、有望な分野での先進技術を有する国内外の大学、研究所、企業と積極的に協同・連携している。「お客様の現場をお客様とともに革新し、新しい価値を創造する」をミッションとし、中・長期的な重点テーマとして、以下の分野に取り組んでいる。

情報化技術(最新計測技術・通信技術を活用した機械の位置情報・稼働情報や機械診断情報などのリモート管理技術等)及び制御技術・知能化技術の研究開発を進めている。これらの技術を利用して開発した建設・鉱山機械の制御システムと管理システムは急速に普及しており、建設・鉱山機械の稼働と管理の自動化、効率化が図られ生産性向上に寄与している。また、情報化施工についても、お客様の視点に立った次世代への展開に向けた活動を推進している。
当連結会計年度に市場導入した、作業機全自動制御機能搭載ICTブルドーザー、ICT油圧ショベルは、株式会社トプコンが高い実績を持つGNSS(GPS+GLONASS)測量技術を活用し、施工の自動化、作業精度と作業効率の大幅な向上を実現し、国土交通省が主導する「情報化施工推進戦略」により将来的に広く活用が見込まれている。
また、ゼネラル・エレクトリック・カンパニー社のトランスポーテーション事業部門に属するGEマイニング社(以下総称して、「GE」)と次世代鉱山機械の開発合弁会社設立の契約を締結した。GEが持つ電力の専門知識や電気駆動システム、バッテリ技術と、当社グループが持つ鉱山機械の車両・ICT技術を組み合わせて、坑内掘り鉱山の生産性と安全性の更なる改善を最初のテーマとして、世界中のマイニングの顧客に対してソリューションを提供していく。

エコロジー(環境に優しい)とエコノミー(経済性に優れている)の両立を追求し、お客さまに満足いただける優れたモノ作りを行うことを、地球環境基本方針の下に基本理念とし、商品の生産から廃棄・再利用までのライフサイクル全体の環境負荷が最小限になるように努めるとともに、燃費の向上など、経済性にも優れた商品を提供するために、常に技術革新に取り組んでいる。
燃費向上技術については、CO2排出量削減と経済性の両面から最重要課題として取り組んでいる。ハイブリッドシステム搭載の油圧ショベルは、日本、中国、北米、欧州、中南米、アジア、オセアニアに導入されており、国内累計導入台数は1,000台を超えた。当連結会計年度には、「HB205/205LC-2」、「HB215/215LC-2」、「HB335-1」、「HB365-1」を導入し系列を拡大した。
環境対応については、2011年より開始された排出ガス規制(北米:Tier4 Interim、欧州:StageⅢB、日本:特定特殊自動車排出ガス2011年基準)に対応した建設機械の市場導入を順次進めている。更に、2014年から施行される次期排出ガス規制に対応した新型エンジンの量産も開始した。
環境負荷物質の低減活動も積極的に展開している。また、環境とは地球環境だけではなく人間への環境も含むという観点から、安全対応や騒音・振動低減、オペレーター作業環境改善にも取り組んでいる。

当連結会計年度の主な成果は次のとおりである。
油圧ショベルPC88MR-10, PC170LC-10, PC228US/USLC-10, PC240LC-11, PC490LC-11
ハイブリッド油圧ショベルHB205/205LC-2, HB215/215LC-2, HB335-1, HB365-1
ICT油圧ショベルPC210LCi-10
ブルドーザーD65EX/PX-18, D155AX-8
ICTブルドーザーD37EXi/PXi-23, D39EXi/PXi-23, D51EXi/PXi-22
ホイールローダーWA100/100M-7, WA380Z-6
ダンプトラックHD465-7E1, HD605-7E1, 730E-8
モーターグレーダーGD705-5
フォークリフトFE25-1, FH35-1
林業機械XT430/430L-2

当事業セグメントの当連結会計年度に係わる研究開発費は56,619百万円である。

(2) 産業機械他事業セグメント
主として、板金鍛圧機械、工作機械及びその他産業機械などに関する研究開発を行っている。
鍛圧機械では、大型のプレスライン用として、コンピューター上の仮想プレスラインで生産シミュレートを実行し、プレスラインのパフォーマンスを最大限引き出すことを可能とするプレスラインシミュレーターを開発した。また、日本国内に続き中国国内においても、稼働するプレス機械の生産情報を遠隔で監視できるKOMTRAXシステムの開発を完了し、運用を開始した。
板金機械では、CO2レーザーに比べて極めてエネルギー効率の高いファイバーレーザーの発振器を搭載し、そのレーザー特性を最大限に引き出す加工機KFLシリーズを市場導入した。
工作機械では、自動車生産拠点のグローバル化に対応する高能率なコンパクトマシニングセンター「N40Hi」を開発した。また、エンジンのコンパクト化の動向を踏まえ、中負荷切削用のクランクシャフトミラー「GPM170R」の開発に着手した。
その他産業機械では、半導体製造業向けの液浸露光装置用ArFエキシマレーザーの性能向上及び次世代露光装置用EUV光源、シリコンウェーハ温調用プレートとその要素である高性能サーモモジュール熱交換ユニット、高速光通信用(100Gps)向けの超小型サーモモジュール及び熱電発電モジュールとそのシステムに関する研究開発などを推進した。
当事業セグメントの当連結会計年度に係わる研究開発費は7,860百万円である。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01532] S1001Z9N)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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