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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R3B8 (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社リケン 研究開発活動 (2023年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループでは、主力のICE(※1)関連部品の開発を引き続き行うとともに、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとして急速に市場拡大しているEVなどの環境対応車や、自動車以外の分野で環境負荷低減などに貢献できる事業を創出するため、この分野での研究開発活動も行っております。
当社の研究開発活動の方針として、2020年代半ばまでは、主力の既存事業(ICE部品等)の競争力強化を進めながら、新世代ICEや非ICE分野の新事業創出に向けた研究活動を進め、その後2030年頃までは、それまでに芽が出た新製品・新事業を次世代主力事業に育てるための研究開発に集中していきます。
当連結会計年度における研究開発費の総額は1,594百万円(工業化研究費含む)で、そのうち自動車・産業機械部品事業1,054百万円、その他539百万円となっております。
主な研究開発活動は次の通りです。

(1) 既存事業の研究開発
当社は既存事業の競争力を強化す製品として以下の開発に取り組んでいます。
①ピストンリング
・ 低フリクションと低オイル消費、耐久信頼性向上を実現する新型オイルリング
・ 多様化する燃料に対応する低フリクションと耐摩耗性向上を実現する新PVD(※2)処理ピストンリング
・ DLC(※3)処理ピストンリングの低コスト化
・ 乗用車向けピストンリングの低コスト化
・ HDD(※4)向けピストンリングの低コスト化
②精密機械部品
・ 低フリクションを実現する新構造ロッカーアーム
・ テクスチャ表面加工技術を活用した応用製品
・ 高回転軸受用部品
③基盤技術
・ 画像処理による高効率検査機
・ ピストン&ピストンリングによるオイル消費の高精度シミュレーションモデル
・ ピストンリングのフリクションシミュレーションモデル

(2) 新製品新事業の研究開発
当社は新事業創出に向けて以下の3つの柱のもとに研究開発活動に取り組んでいます。
1)EMC関連製品
電動車の電装機器、ADAS(※5)などの次世代通信技術に貢献する電磁波製品です。
①高周波帯ノイズ抑制シート(GHz、MHz)
・通信技術の高速大容量化や電子機器の小型・薄型化に対応できる高周波ノイズ抑制シート(車載用など)
②ノイズ抑制コア
・EV向けの高いノイズ抑制効果を確立させたノイズ抑制コア製品
・軽量・省スペース化を狙った連結型ノイズ抑制コア
③ミリ波対応電波吸収シート(5G対応)
・車載用レーダーや、5G通信機器の電波干渉対策・検知感度を向上させた電波吸収シート
2)減速機
小型産業用ロボット向けの小型軽量化、高精度化に貢献する減速機です。
①波動歯車減速機
・剛性と静音性に優れた3ローブ波動減速機
・軽負荷用途向け樹脂製波動減速機

3)高機能樹脂製品
モビリティ用部品の分野で軽量化、静音化などに貢献する製品です。
①高強度樹脂ギヤ
・自社開発した高強度樹脂材とオリジナルギヤ設計技術を組み合わせた高強度樹脂ギヤ
②電磁波対策樹脂成形品
・EMC機能を付加したEV向けケース製品
③異種材料接合製品
・(樹脂+金属)接合技術を活用したEV向けの軽量化製品
(※異種材料接合技術のパイオニア企業である大成プラス株式会社との資本業務提携による共同開発)

(3) 新たな研究開発の取り組み
①水素・新エネ関連製品
当社は、カーボンニュートラルを実現する新世代燃料である水素、合成燃料、バイオ燃料などの次世代エンジンに関連した新製品・新事業を創出するため、実証試験的な事業も含めて、地域のカーボンニュートラルに貢献しながら次世代を担う事業を模索していきます。これに関連した研究開発に取り組んでいます。
②熱エンジニアリング応用製品
当社の熱エンジニアリング事業は独自電熱材材料PYROMAX®と、それを活用した省エネ電気炉PYRORIK®の製造販売を手掛けており、60年を超える歴史があります。昨今のカーボンニュートラルの潮流をうけて、産業分野では熱エネルギーを化石燃料の燃焼加熱からヒータによる電気加熱への転換が加速度的に進むものと予想され、需要はさらに拡大するものと期待されます。さらなる環境性能を追求した製品・製造技術の研究開発に取り組み、事業の拡大を目指します。

※1) ICE:Internal Combustion Engine(内燃機関)
※2) PVD:Physical Vapor Deposition(物理蒸着)
※3) DLC:Diamond‐Like Carbon(硬質炭素膜)
※4) HDD:Heavy Duty Diesel(高負荷ディーゼルエンジン)
※5) ADAS:Advanced Driver-Assistance Systems(先進運転支援システム)


事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01598] S100R3B8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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