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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10054QL

有価証券報告書抜粋 株式会社KADOKAWA 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当社は、共同株式移転の方法により、2014年10月1日に、㈱ドワンゴと㈱KADOKAWAの統合持株会社として発足いたしました。当社グループは、出版、映像分野で培った編集力とIP(Intellectual Property、作品やキャラクター等の知的財産)の創出により、ユニークコンテンツをマルチメディア展開し収益を最大化するノウハウや、高度なネットワーク技術から独自のネットサービスを構築し、さらにリアルイベントと融合させることなどにより、独創性の高いサービスを創出できる強みを有しております。
また、事業環境においては、出版、映像市場では前年実績を下回る傾向が続いていますが、スマートフォンやタブレット端末からSNSやゲーム、動画、電子書籍などの利用が拡大しております。
こうした状況下において、出版、映像事業に関しては構造改革を行い収益性の回復に取り組む一方、電子書籍や動画配信、ゲームなどの成長傾向にあるネットサービス領域においては、高い競争力を誇るコンテンツとネットワーク技術を最大限活用し、既存サービスのさらなる成長と、新しいビジネスの創造による事業の拡大を図っております。

各セグメント別の業績は以下のとおりです。なお、当連結会計年度は、設立日である2014年10月1日から2015年3月31日までの6ヶ月決算であり、また第1期となるため前年度実績はありません。

書籍IP事業においては、メディアミックス作品の展開や新規ジャンル商品の開発などを進める一方、変化の激しい市場規模に見合う最適な出荷を行うため、マーケティングに基づく製作・出荷数の適正化を徹底させ、収益性の回復に努めてまいりました。
この度の経営統合に際しては「ニコニコカドカワ祭り」を全国で展開し、ネットと書店の相互送客を促進させるキャンペーンや、「niconico」のコンテンツをリアルに書店で再現する「ニコニコ書店会議」など様々な企画で書店店頭の活性化に取り組みました。
一方、市場規模が拡大している電子書籍においても、直営の電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」や外部の電子書籍ストアで「ニコニコカドカワ祭り」を実施して、積極的な販売促進施策を行うことで、新規ユーザの獲得と売上高の伸張を達成いたしました。また、既刊の電子書籍化や紙書籍と電子書籍での新刊の同時発売も積極的に推し進めております。
以上の結果、売上高は383億43百万円、セグメント利益(営業利益)は30億38百万円となりました。

情報メディア事業においては、雑誌の販売収入や広告売上の減少が続いており、引き続き不採算部門の整理や一層の合理化を進めるだけでなく、紙媒体からデジタルメディアへの移行も積極的に進めております。また、ブランド力、企画力を活かした企業向け販促物の作成や急速に普及しているスマートフォン向けのサービス開発に注力し事業構造の転換を進めております。
以上の結果、売上高は159億53百万円、セグメント損失(営業損失)は11億64百万円となりました。

映像IP事業においては、配給作品の映画「フューリー」がヒット作となったほか、小・中規模の作品が堅調に推移いたしました。DVD、Blu-ray作品では「妖怪ウォッチ」シリーズが引き続き好調を持続しているほか、「デート・ア・ライブ」「艦隊これくしょん-艦これ-」などのアニメ作品が売上に貢献しています。加えて、dアニメストアをはじめとする映像配信収入や海外映像版権販売も好調に推移いたしました。
以上の結果、売上高は158億66百万円、セグメント利益(営業利益)は9億87百万円となりました。

ポータル事業においては、「niconico」では、ネット選挙活動が解禁されてから初となる衆議院選挙で各党代表者による「ネット第一声」や「党首討論会」、独自の「情勢分析」など様々な企画を実施し、衆院選関連番組の総視聴者数はのべ220万人に達しました。また、生放送番組では、5人の現役プロ棋士と5つの最強コンピュータ将棋ソフトが対戦する『将棋電王戦FINAL』を実施し、前回以上に大きな話題となりました。
一方で、二次創作文化を推進する取り組み「クリエーター奨励プログラム」において、㈱任天堂の著作物を利用した作品もその対象となるなど、コンテンツの創出をバックアップする取り組みも充実させています。
これらの取り組みにより、2015年3月末には登録会員数は4,706万人、そのうち様々な特典が受けられる有料の「プレミアム会員」は244万人となりました。
以上の結果、売上高は95億65百万円、セグメント利益(営業利益)は13億77百万円となりました。

ライブ事業においては、2014年10月25日に「ニコニコ本社」が池袋P’PARCO地下1階、地下2階にリニューアル・グランドオープンとなりました。「ニコぶくろ祭」と題したオープニングイベントは2日間で施設来場者数2万5千人、ネット来場者数36万5千人となり、池袋の新名所として認知度が高まっています。
また、「闘会議2015~ゲーム実況とゲーム大会の祭典~」を2015年1月31日、2月1日の2日間で開催し、来場者数3万5千人、ネット来場者数574万6千人の大盛況となりました。
以上の結果、売上高は11億91百万円、セグメント損失(営業損失)は4億59百万円となりました。

モバイル事業においては、スマートフォン向けの高音質楽曲サービス「ドワンゴジェイピー」において人気グループの最新シングルの独占先行配信や「niconico」の人気ボカロ楽曲の充実など、独自サービスの拡充に努めました。
従来の携帯電話端末向けには、着うた®や着うたフル®を中心に業界トップクラスの品揃えと独自商品の提供によりユーザ満足度の向上に努めておりますが、スマートフォンへの移行が進む環境下において、会員数の減少傾向は続いております。
以上の結果、売上高は49億66百万円、セグメント利益(営業利益)は17億56百万円となりました。

ゲーム事業においては、㈱フロム・ソフトウェア、㈱スパイク・チュンソフト、㈱角川ゲームス、㈱MAGES.がパッケージゲームソフト及びネットワークゲームの企画・開発・販売をしております。「進撃の巨人~人類最後の翼~CHAIN」「ダービースタリオンGOLD」「艦隊これくしょん-艦これ-」などが売上に貢献いたしましたが、一部タイトルの売上未達やタイトルの期ズレがあり収益に影響を与えました。
以上の結果、売上高は71億69百万円、セグメント損失(営業損失)は10億15百万円となりました。

その他においては、キャラクター商品やアイドルCDのeコマース、アニメや「niconico」から生まれたコンテンツのCD販売や著作権利用料収入、クリエイティブ分野で活躍する人材を国内外で育成するスクール運営などが主な売上となっております。
以上の結果、売上高は96億20百万円、セグメント損失(営業損失)は3億26百万円となりました。

この結果、当期の連結業績は、売上高1,005億66百万円、営業利益13億91百万円、経常利益24億72百万円となり、負ののれん発生益223億1百万円、セカンドキャリア支援プログラムの実施等による事業構造改善費用51億18百万円、のれん等の減損損失57億98百万円等の計上により、当期純利益は140億55百万円となりました。

(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益134億28百万円の計上、法人税等の支払等により、77億65百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形固定資産の取得等により、90億49百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入による資金調達等により、243億85百万円の収入となりました。
以上の結果、為替換算差額も含めて240億83百万円の収入となり、現金及び現金同等物の期末残高は、592億1百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30731] S10054QL)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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