有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100FI6Z
株式会社ノーリツ 研究開発活動 (2018年12月期)
当社グループは、お客さまに当社製品を安心して使っていただくために、各分野にわたって研究開発に取り組み、最先端技術を駆使しながら熱源機器の多機能化、対環境性能の向上等の更なる改善を推進し、先端技術分野で今後の事業の中心となる製品の研究開発を進めております。
現在の研究開発は、当社において温水空調分野、住設システム分野、㈱ハーマンにおいて厨房分野を中心に推進しております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は56億38百万円であり、製品分野別に記載しております。
(温水空調分野)
本格的な環境問題への関心の高まり、そして国のエネルギー政策や社会課題化している超高齢社会における入浴事故の増加を背景に、AI(人工知能)、IoT(Internet of things)に代表される情報化社会の進展に対応した高効率給湯器やハイブリッド給湯器などの新技術に注力してまいりました。まず家庭用の高効率ガス給湯器「エコジョーズ」では、IoT技術を導入した無線LAN対応の給湯器リモコン「RC-G001EW」を開発・発売しました。対応機種は入浴時の安心をサポートする“見まもり”機能を業界で初めて(2016年12月6日対外公表時点)搭載した高効率ガスふろ給湯器「GT-C62シリーズ」、及び同機能を搭載した高効率ガス温水暖房付ふろ給湯器「GTH-Cシリーズ」です。新リモコンは、宅内の無線LANルーターを介して専用の「わかすアプリ」をインストールしたスマートフォンと通信することで、入浴者の浴室への入室・退室、及び入浴者が浴槽につかっている時間をスマートフォンの画面で確認することができます。さらに設定した入浴時間が経過するとアラームを鳴らすことも可能になります。これまでの“見まもり”は、台所用リモコンに入浴者の有無や入浴時間などを表示していましたが、新リモコンではリビングなどに居ながら手元のスマートフォンで入浴者を見まもることができます。さらに「RC-G001EW」リモコンは、主要3メーカーのHEMS(Home Energy Management System)コントローラーとの接続連携ができるようになりました。HEMSは家電や電気設備とつなぎ、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり制御することによって家庭で使うエネルギーを節約する管理システムで、政府が2030年までに全ての住まいに設置することを目指しています。
また地球温暖化への影響が極めて少なく冷媒としても効率の良いノンフロン冷媒「R290」を採用し、空気熱とガスで効率よくお湯をつくり、省エネ・環境性に優れた「家庭用ハイブリッド給湯・暖房システム」をリニューアルしました。戸建住宅用、集合住宅用ともに『ユコアHYBRID』と名付け、入浴時の安心をサポートする“見まもり”機能を採用しました。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)を中心とした省エネ住宅の最適な給湯暖房システムとして今後普及が期待されています。
業務用機器では、小規模の飲食店や理美容院などの業務用市場に向けて屋外壁掛形の高効率16号業務用ガス給湯器「GQ-C1634WZ-C エコジョーズ」を開発・発売しました。“簡単2連結”に対応しており、並べて設置した給湯器2台を連結コードで接続するだけで2台が交互に運転して1台の負荷を減らす“ローテーション運転”を行います。また万が一、片方が故障した場合、もう1台が“バックアップ運転”を行い、湯切れを防ぎます。さらに2台同時運転による最大32号相当の“大能力マルチ給湯”も可能で、運転状態を24時間監視する「遠隔監視システム」にも対応しています。
海外市場においては中国で、能率(中国)投資有限公司が主力のガス給湯器を刷新し、次世代型給湯器として新製品の開発を行いました。中国の給湯器市場は日本と異なり、消費者自ら家電量販店やインターネットで商品を購入するため、デザイン性・給湯能力・給湯温度制御機能・環境性能の向上を図りました。豪州では、DUXがオーストラリア最大の管材卸会社へOEMする家庭用ガス瞬間式給湯器を開発しました。
温水空調分野における研究開発費は34億87百万円であります。
(厨房分野)
ガスビルトインコンロでは3口タイプの普及価格帯を強化するため、「Fami(ファミ)」シリーズをリニューアルしました。お手入れしやすいガラストップを備えて清掃性とデザイン性を高め、高級感とお求めやすい価格を両立させました。そして「Fami(ファミ)」シリーズに2口タイプをラインアップしました。核家族化、小家族化が進み、世帯人員が少なくなってきた昨今、一度に作る調理量が減少するなどの理由により2口コンロのニーズが高まりつつあることに対応しました。3口タイプと同様、左右のバーナーに温度調節機能・高温炒め機能・湯わかし機能・炊飯機能を備え、左右で同じ機能を同時に使って調理することができます。
また中級価格帯「piattoシリーズ」にグリル部で手間なく多彩な調理ができる“マルチグリル”を搭載した「piatto マルチグリル」を開発・発売しました。“マルチグリル”は高級価格帯の「PROGREシリーズ」に採用しており、業界唯一の「温度センサー付き下火バーナー」でメニューに応じた火加減を自動で調整するので、誰でも簡単に本格料理を作ることが可能です。
厨房分野における研究開発費は3億44百万円であります。
(住設システム分野)
システムキッチンでは需要が拡大するリフォーム市場に向けて、普及価格帯のシステムキッチン「レシピア(recipia)」を4年ぶりにフルモデルチェンジしました。当社とトクラス㈱との業務提携・共同開発による初めての製品で、当社が得意とする台所の空間に合わせてキッチンの間口を10ミリ刻みで調整できる「ジャスト対応」や、奥行き450ミリのカウンターをL型に配置して配膳スペースや収納を増やせる拡張プラン「つかエール」などを継承し、質感と耐久性の高いトクラス製の人造大理石のカウンターを搭載しています。
住設システム分野における研究開発費は2億27百万円であります。
なお、上記以外の各事業分野に関連付けられない基礎的研究開発費が15億79百万円あります。
現在の研究開発は、当社において温水空調分野、住設システム分野、㈱ハーマンにおいて厨房分野を中心に推進しております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は56億38百万円であり、製品分野別に記載しております。
(温水空調分野)
本格的な環境問題への関心の高まり、そして国のエネルギー政策や社会課題化している超高齢社会における入浴事故の増加を背景に、AI(人工知能)、IoT(Internet of things)に代表される情報化社会の進展に対応した高効率給湯器やハイブリッド給湯器などの新技術に注力してまいりました。まず家庭用の高効率ガス給湯器「エコジョーズ」では、IoT技術を導入した無線LAN対応の給湯器リモコン「RC-G001EW」を開発・発売しました。対応機種は入浴時の安心をサポートする“見まもり”機能を業界で初めて(2016年12月6日対外公表時点)搭載した高効率ガスふろ給湯器「GT-C62シリーズ」、及び同機能を搭載した高効率ガス温水暖房付ふろ給湯器「GTH-Cシリーズ」です。新リモコンは、宅内の無線LANルーターを介して専用の「わかすアプリ」をインストールしたスマートフォンと通信することで、入浴者の浴室への入室・退室、及び入浴者が浴槽につかっている時間をスマートフォンの画面で確認することができます。さらに設定した入浴時間が経過するとアラームを鳴らすことも可能になります。これまでの“見まもり”は、台所用リモコンに入浴者の有無や入浴時間などを表示していましたが、新リモコンではリビングなどに居ながら手元のスマートフォンで入浴者を見まもることができます。さらに「RC-G001EW」リモコンは、主要3メーカーのHEMS(Home Energy Management System)コントローラーとの接続連携ができるようになりました。HEMSは家電や電気設備とつなぎ、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり制御することによって家庭で使うエネルギーを節約する管理システムで、政府が2030年までに全ての住まいに設置することを目指しています。
また地球温暖化への影響が極めて少なく冷媒としても効率の良いノンフロン冷媒「R290」を採用し、空気熱とガスで効率よくお湯をつくり、省エネ・環境性に優れた「家庭用ハイブリッド給湯・暖房システム」をリニューアルしました。戸建住宅用、集合住宅用ともに『ユコアHYBRID』と名付け、入浴時の安心をサポートする“見まもり”機能を採用しました。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)を中心とした省エネ住宅の最適な給湯暖房システムとして今後普及が期待されています。
業務用機器では、小規模の飲食店や理美容院などの業務用市場に向けて屋外壁掛形の高効率16号業務用ガス給湯器「GQ-C1634WZ-C エコジョーズ」を開発・発売しました。“簡単2連結”に対応しており、並べて設置した給湯器2台を連結コードで接続するだけで2台が交互に運転して1台の負荷を減らす“ローテーション運転”を行います。また万が一、片方が故障した場合、もう1台が“バックアップ運転”を行い、湯切れを防ぎます。さらに2台同時運転による最大32号相当の“大能力マルチ給湯”も可能で、運転状態を24時間監視する「遠隔監視システム」にも対応しています。
海外市場においては中国で、能率(中国)投資有限公司が主力のガス給湯器を刷新し、次世代型給湯器として新製品の開発を行いました。中国の給湯器市場は日本と異なり、消費者自ら家電量販店やインターネットで商品を購入するため、デザイン性・給湯能力・給湯温度制御機能・環境性能の向上を図りました。豪州では、DUXがオーストラリア最大の管材卸会社へOEMする家庭用ガス瞬間式給湯器を開発しました。
温水空調分野における研究開発費は34億87百万円であります。
(厨房分野)
ガスビルトインコンロでは3口タイプの普及価格帯を強化するため、「Fami(ファミ)」シリーズをリニューアルしました。お手入れしやすいガラストップを備えて清掃性とデザイン性を高め、高級感とお求めやすい価格を両立させました。そして「Fami(ファミ)」シリーズに2口タイプをラインアップしました。核家族化、小家族化が進み、世帯人員が少なくなってきた昨今、一度に作る調理量が減少するなどの理由により2口コンロのニーズが高まりつつあることに対応しました。3口タイプと同様、左右のバーナーに温度調節機能・高温炒め機能・湯わかし機能・炊飯機能を備え、左右で同じ機能を同時に使って調理することができます。
また中級価格帯「piattoシリーズ」にグリル部で手間なく多彩な調理ができる“マルチグリル”を搭載した「piatto マルチグリル」を開発・発売しました。“マルチグリル”は高級価格帯の「PROGREシリーズ」に採用しており、業界唯一の「温度センサー付き下火バーナー」でメニューに応じた火加減を自動で調整するので、誰でも簡単に本格料理を作ることが可能です。
厨房分野における研究開発費は3億44百万円であります。
(住設システム分野)
システムキッチンでは需要が拡大するリフォーム市場に向けて、普及価格帯のシステムキッチン「レシピア(recipia)」を4年ぶりにフルモデルチェンジしました。当社とトクラス㈱との業務提携・共同開発による初めての製品で、当社が得意とする台所の空間に合わせてキッチンの間口を10ミリ刻みで調整できる「ジャスト対応」や、奥行き450ミリのカウンターをL型に配置して配膳スペースや収納を増やせる拡張プラン「つかエール」などを継承し、質感と耐久性の高いトクラス製の人造大理石のカウンターを搭載しています。
住設システム分野における研究開発費は2億27百万円であります。
なお、上記以外の各事業分野に関連付けられない基礎的研究開発費が15億79百万円あります。
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